大手スーパーと地域のスーパーで買い物する商品を分ける
スーパーマーケットは、全国的にチェーン展開している大手スーパーと地域で1店舗から数店舗を営業している小規模スーパーに大きく分けることができます。
どちらもパッと見た感じは、同じような品揃えですが、陳列棚をよく見ると並んでいる商品に違いがあったりします。特に大きく違っているのが価格です。一般的に大手スーパーの方が価格が安くなる傾向にありますが、商品によって地域のスーパーの方が安いモノもありますので、目的に応じて両者を使い分けたいですね。
大手スーパーでは有名メーカーの商品を買う
まず大手スーパーから見ていきましょう。
大手スーパーは、テレビCMをバンバン流している誰もが知っているスーパーマーケットです。こういった大手スーパーは、全店、あるいはエリア内にある店舗の商品をまとめて仕入れます。一度にたくさんの商品を買ってくれるので、卸、商社、メーカーにとっては大変ありがたいお客さんです。
スーパーは、一度に大量に仕入れるわけですから、それ相応の見返りを求めます。つまり、通常の卸価格や出荷価格よりも安くするように価格交渉をするんですね。当然、売る側の卸やメーカーも上得意先なので、大手スーパーに対しては安い価格で商品を売ります。だから、大手スーパーの店内に並ぶ商品は、小規模なお店と比較して安くなっているのです。
特に有名メーカーの加工食品、例えば、ハム、ベーコン、ウィンナー、チーズ、バター、パン、インスタント食品などは、大手スーパーの方が小規模なスーパーよりも相当安くなっています。
有名メーカーにしても、大量生産した製品をまとめて売ることができるメリットがあります。少々安くても、大手スーパーとは末永く付き合っていきたいというのがメーカーの本音なんですね。
だから、テレビCMをしている加工食品はテレビCMをしている大手スーパーで買うのが一般的に安くなります。食費の節約のためには、加工食品は大手スーパーで買うようにしましょう。
地域のスーパーでは野菜、肉、魚などの生鮮食品を買う
基本的に大手スーパーは、大量仕入れによって低価格を実現しているので、我々消費者も大手スーパーで買い物をすることが節約の基本となります。しかし、全ての商品が地域のスーパーよりも大手スーパーの方が安いとは限りません。
大手スーパーが大量仕入れで低価格を実現できるのは、大手メーカーが造る加工食品や日用品で、野菜、果物、魚、肉などは1ヶ所から大量に買い付けることができない場合があります。特に日本は、農地の面積がそれほど広くないので、1戸の農家から仕入れることができる農作物の量には限界があります。
1戸の農家から買い付けることができる農作物の量に限界があるのは地域のスーパーも同じですが、もともと展開している店舗数が少ないので、大手スーパーと比べると、複数の農家から仕入れる必要はありません。
つまり、野菜や果物などの農作物に関しては、大手スーパーは、それほど価格に差をつけることができないのです。むしろ、地域のスーパーの方が、地元の農家と長い付き合いがあったりすることから、野菜や果物を安く仕入れることが可能だったりします。
これは産地を見ればすぐにわかります。大手スーパーの野菜や果物の産地は、住んでいる地域からかなりの距離があったりしますが、地域のスーパーだと、その土地の農作物がよく陳列されています。東京にお住まいなら産地が関東圏になっていることが多いはずですし、大阪にお住まいなら産地が近畿圏になっていることが多いはずです。
もちろん都道府県によって栽培できる農作物に違いがあるので、必ずしも地域のスーパーには地元の野菜や果物しか並ばないといったことはないのですが、大手スーパーと比較すると地のモノが多いですね。
他に肉、魚、牛乳なども大手スーパーより地域のスーパーの方が安くなる傾向にありますので、生鮮食品は地域のスーパーで買うようにすれば食費の節約になります。
このようにスーパーによって、安い商品と高い商品に違いがあるので、1ヶ所だけで買い物をするのではなく、3ヶ所以上のスーパーを上手に使い分けることが大切です。安売りのからくりがわからないスーパーもあるでしょうが、そういったところは、独自の仕入れルートを持っていると思われるので、あまり深く考えず買い物をしましょう。
まずは、チラシを比較してみましょう。