専業主婦の方で、これから仕事を探そうと思っている方。
過去に職歴があっても、長期間、仕事から離れているとなかなか採用してもらえないことがあります。でも、何か特別な知識、経験、技術を持っていれば、比較的仕事を得やすいです。雇う側にしても、何か特別な技術を持っていれば、採用後にどのような仕事を任せようか、事前に検討できますので、無資格者よりも何らかの資格を有している人を採用したくなるものです。
今は子育てがあるので仕事を持てないけども、将来的には働きに出たいと考えている専業主婦の方は、育児の合間に勉強をして資格を取得しておくと良いでしょう。
ビジネス系の資格が仕事に役立てやすい
世の中には、たくさんの資格があります。検定試験のようなものから国家資格まで幅広くあります。
理想は国家資格を取得することです。「士」が付く資格の多くは国家資格で、具体的には弁護士、司法書士、不動産鑑定士、公認会計士といったところですね。ただ、これらの資格取得は難易度が非常に高く、子育ての合間に勉強して合格するのは困難です。当然、仕事をしながら合格することも至難の業と言えます。
だから、育児や家事をしながら資格を取得するのなら、検定試験に合格することを最初に考えるべきでしょう。
検定試験には英語検定、アロマテラピー検定、簿記検定などたくさんあります。これらの検定試験は、1級、2級、3級といったように一定の知識や技術レベルに到達すると合格となっています。「士」が付く資格だと、1回の試験で合格か不合格かが決まってしまうので、どんなに合格に近い不合格であっても、ある程度の知識や技術を有しているとは言え、無資格者の扱いを受けます。
でも、検定試験なら段階的に知識や技術を有していることを評価してもらえるので、履歴書の資格欄に書くことができます。
ただ、検定試験ならどんなものでも就職に有利になるとは限りません。仕事内容と関係のない資格を持っていても、評価されないことがありますから、取得すべき資格は仕事に役立ちそうなものを選びましょう。おすすめなのはビジネス系の検定試験です。
節約にも役立つ簿記検定
ビジネス系の検定試験はいくつもありますが、中でも持っていて損することがないのが簿記検定です。
簿記検定は、簡単に言うと会社が日々行う取引を帳簿に記入し、財務諸表(決算書)を作成するための知識と技術を取得する検定試験です。いくつかの団体が試験を実施していますが、最も権威があるのは日本商工会議所が実施している簿記検定です。一般的には日商簿記検定と呼ばれています。
検定試験は4級から1級まであります。4級は取得する利点がないので、試験を受ける場合は、基本的に3級からになりますね。
実務で役立たせるなら頑張って2級まで取得するのが良いでしょう。3級は商取引だけを対象とした商業簿記しか学びませんが、2級だと製造業で使える工業簿記の知識と技術も身につけることができます。なので、2級まで取得すれば、多くの業種の経理業務を担当できるので、仕事探しにも有利です。
理想は1級です。1級を取得すれば、誰もが知っている上場会社の経理を担当できるだけの技能を身につけられます。しかし、1級はかなり難易度が高いです。ちなみに私は1級を持っています。3級と2級の差はそれほどありませんでしたが、2級と1級では難易度が全然違っており、1級取得は大変でした。
とりあえず、簿記検定は3級の取得を目指しましょう。3級を持っていれば帳簿の付け方がわかりますから、家計簿も楽に作成できます。しかも、帳簿に記入されている数字の意味をしっかりと理解できますから、どこに無駄があるのか、どの程度の節約が可能で、毎月いくらの貯金ができるかを具体的に計算できます。
したがって、簿記の知識を持っていれば普段の生活において、どのように節約すべきかを検討し具体的な判断を下せるようになるのです。
簿記検定は女性に向いている
また、簿記検定は女性にも向いています。
男性と比較して女性は几帳面な性格をしているので、細かい数字を丁寧に拾ってきて帳簿に記入するのが得意な方が多いです。簿記検定に合格するのに重要なことは正確性です。大雑把な性格だと、どうしても正確に帳簿に数字を記入するのが苦手です。
簿記検定はコツコツと作業を続ける能力も必要とされますが、これも男性より女性の方が得意です。
専業主婦の方なら、家事や育児の合間にコツコツと勉強できるのではないでしょうか?もちろん女性でも大雑把な性格の方には、簿記検定は向かないかもしれません。でも、大雑把な性格だと思っている方でも、勉強を始めてみると簿記に興味を持ち出す人はいますから、やってみないことには、向き不向きはわかりません。
とりあえず、書店で簿記の入門書を購入したり、通信講座の資料請求をして、どのような検定試験なのかを理解するのが良いでしょう。もちろん、興味を持っている仕事が他にあるのなら、簿記検定に限らず、その仕事に役立ちそうな資格も調べてみましょう。
資格を持っていれば、アルバイトや派遣社員として働く場合でも、給料が高くなる可能性がありますから、ぜひ、資格取得にチャレンジしてください。
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