災害時の自宅待機に備えてプロテインを保存しておく

災害に備えるための非常食には、缶詰や乾パンなどがありますが、他にも買って保存しておきたいのがプロテインです。

プロテインはタンパク質のことです。ボディビルダーやスポーツ選手が飲んで筋肉を強化しているイメージがありますが、人間にとって絶対に必要なタンパク質を手軽に補給できる便利な食品なので、筋トレをしているかどうかに関わらず、非常時のために備蓄しておくのがおすすめです。

特に自宅で待機しなければならない場合には、食品を買い出しに行くのが難しくなりますから、タンパク質が不足しないようにプロテインは持っておいた方が良いです。

大豆プロテインは安い

ドラッグストアで販売されているプロテインには、主に大豆プロテインホエイプロテインがあります。

値段は大豆プロテインが安いです。

例えば、オリヒロのアクティブプロテイン100は、360グラム入りが約1,000円です。

アクティブプロテイン100

1食20グラム当たり、タンパク質が16.2グラム含まれています。

タンパク質は、体重×1グラムは毎日補給しなければならないとされているので、アクティブプロテイン100を1回飲むだけで、1日3回の食事のうち1回分に相当する量のタンパク質補給が可能です。

ただし、大豆のタンパク質は、動物性タンパク質と比較すると、必須アミノ酸の配合割合が良くありません。タンパク質は20種類のアミノ酸の集合体であり、そのうちの9種類は食事から必ず摂取しなければならない必須アミノ酸です。大豆のタンパク質は、この必須アミノ酸の配合割合が、人間が必要とする必須アミノ酸の割合と大きくずれており、半分程度しか必須アミノ酸を補給できません。

ただ、大豆プロテインは、そのようなデメリットはあるものの、安価なので非常食として保存しておくのに経済的負担が小さいメリットがあります。乾パンのように炭水化物ばかりで、大した栄養素が含まれていない食品と比べると、大豆プロテインは圧倒的に優れた非常食と言えます。

アクティブプロテイン100は味がほとんどないので癖がありません。でも、美味しいとは言えないですね。

ホエイプロテインは高価でも栄養価が高い

一方のホエイプロテインは、牛乳に含まれるホエイ(乳清)のタンパク質から作られています。

必須アミノ酸の配合割合は、大豆プロテインよりも人間が必要とする割合に近いので、栄養価が高いメリットがあります。

ただ、大豆プロテインよりも値が張るのがデメリットです。

ドラッグストアで販売されているホエイプロテインの中では、SAVAS(ザバス)がおすすめです。私は、ホエイプロテインを数種類試したことがありますが、ドラッグストアで販売されているホエイプロテインの中では、SAVASが最も水に溶けやすいです。

水に溶けにくいプロテインは、シェーカーを使えば溶けやすくなります。しかし、災害時の自宅待機時には、プロテインを飲むたびにシェーカーを洗えないかもしれません。水道が止まっているかもしれませんからね。

だから、SAVASのように水に溶けやすいプロテインを非常食として保存しておいた方が良いです。紙コップに粉と水を入れて割り箸でかき混ぜれば簡単に溶けます。紙コップや割り箸は、洗わずに捨てれば良いので、洗うための水も必要ありません。

SAVASは、ドラッグストアでは、45食分が約4,800円で販売されています。1食につき約15グラムのタンパク質補給が可能です。アクティブプロテイン100よりも1.5倍ほど高く、45食分は900グラムと量があるので持ち運びに不便というデメリットもあります。

とは言え、自宅待機を前提にするなら、保存場所にそれほど困りません。

SAVASには、バニラ味やココア味など、いくつかの種類があります。ドラッグストアで安売りされやすいのは、ココア味ですね。私の近所のドラッグストアだと、約4,300円で安売りされることがあります。

ドラッグストアの広告をチェックして、安売りされていれば買っておきましょう。

 

コスパ重視なら、リミテストのウルトラバリューがおすすめです。SAVASと同じくホエイプロテインでありながら、3kg入っていて7,000円程度と格安です。量が多いので保管に困ることもありますが、家族の人数が多い家庭だと、こちらの方が非常食として役に立ちますね。

 

最近は、大手ドラッグストアがプライベートブランドのホエイプロテインを販売することも多くなっています。プライベートブランドのホエイプロテインは、50食分で約3,200円で売られていることが多いですね。

持ち運びにはアミノ酸

他に持ち運びに便利なアミノ酸の粉末も、ドラッグストアで売られています。

ただ、私はアミノ酸の粉末は購入したことがありません。なぜなら、プロテインと比較して、とても高価だからです。

アミノ酸の粉末は、スティック状になっていて1本あたりに3グラムから4グラムのアミノ酸が含まれています。30本入りで3,000円から4,000円が相場ですね。

かなり高価なアミノ酸ですが、1食分がスティックに入っているので持ち運びに便利です。また、タンパク質をアミノ酸まで分解しているので、プロテインよりも吸収率が高いメリットがあります。

災害時に避難所に移動して生活しなければならなくなった場合には、アミノ酸の粉末は役立ちます。

アミノ酸の粉末だけで十分量のタンパク質を補給するとなると、高額な出費となりますから、缶詰やナッツ類などと組み合わせて備蓄しておくと良いでしょう。

 

ドリンクタイプのプロテインは日持ちしない

簡単にタンパク質を補給できるドリンクタイプのプロテインも、スーパーやドラッグストアで販売されています。ドリンクタイプのプロテインは、粉末タイプのプロテインのように水に溶かす手間が不要なので、手軽に飲むことができて便利です。

しかし、ドリンクタイプのプロテインは、日持ちがしないので非常食としては不向きです。冷蔵庫で保存する必要もありますから、災害時には役に立たないですね。値段も、粉末タイプのプロテインよりも高めです。保存場所に少々困りますが、非常食としても、コスパの良さを見ても、粉末タイプのプロテイン、特にホエイプロテインを備蓄することをおすすめします

 

ここでは、災害時のタンパク質の補給に便利なプロテインを紹介しましたが、災害時はビタミンやミネラルも不足しやすくなります。これらの栄養素は、マルチビタミンやマルチミネラルのサプリメントを用意しておけば安心です。どちらもかさばりませんから保存場所に困ることもありません。

 

また、避難中は電化製品を使えなくなる場合もあります。地域全体が停電した場合には、避難所でも電気を使えないこともあります。いつでも最低限の電力を使えるように準備をしておくなら、ポータブル電源とソーラーパネルも用意しておくことをおすすめします。

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