売却が難しそうなマイホームは購入しない

老後は、都会ではなく自然が豊かな田舎でのんびりと暮らしたいという理由から、郊外にマイホームを購入される方がいます。

でも、このような理由でマイホームを購入するのは危険です。なぜなら、死ぬまでマイホームを手放さずに済むという保証がないからです。転勤、経済的理由など、マイホームを手放す理由は様々です。いつ、そのような事態に陥るかわかりません。

そして、田舎に建てたマイホームは、売却が難しく、いつまでも売ることができなければ家計を圧迫します。

売却しやすいマイホームを買う

マイホームを買う時は、手放すことも想定して購入すべきです。つまり、売却を前提に物件を選ぶべきなのです。

都会で、しかも駅前の物件であれば便利ですから売りに出してもすぐに買い手が見つかるでしょう。しかし、田舎で最寄駅からも遠い家を好き好んで買う人は稀です。そういう買い手がいたとしても、それは、安くで買えるという期待があるからで、田舎を好んで購入しようとしているわけではありません。

自然

そういったことをわかっていれば、老後はのんびりと田舎暮らしをしたいという理由でマイホームを買わないのですが、どうしても、今の仕事が忙しいと退職後はゆっくりとしたいという気持ちが強くなり、田舎に興味が出てしまいます。

しかし、田舎に住んだからと言ってのんびりできるわけではありません。

近所にスーパーがなく、買い物はいつも自動車で遠出をしなければならないのでは、かえって時間に余裕がなくなります。老後にゆっくりとしたいという理由でマイホームを購入するのなら、郊外ではなく都会にすべきです。

買い手が付きやすいかどうかを調べるのが先

田舎の物件に限らず、都会の物件であってもマイホームは、売ろうと思った時にすぐに買い手が付きそうな物件を選ぶべきです。

先ほども述べましたが、マイホームは転勤や経済的理由で、どうしても手放さなければならない事態が発生するかもしれません。そのような事態が発生した時は、できるだけ速やかにマイホームを売却しなければ、家計を圧迫します。

住宅ローンが残っているのにいつまでも物件が売れなければ、ローンの返済が続きます。そして、新たな住まいの家賃の支払いも発生します。いつまでも、ローン返済と家賃支払いという二重の支出が続くと、毎月の給料だけでは生活が成り立たず、貯金の取り崩しをしなければならなくなるかもしれません。

そういったことが起こらないようにするためには、マイホームは、購入前に容易に売却できるかどうかを慎重に検討しなければなりません。

しかし、田舎暮らしに憧れている人は、売却のことまで考えていないので、将来、売れそうにない物件を買ってしまいます。いくら田舎は地価が安いからと言っても、誰も欲しいと思わない土地は売れません。

 

自己資金だけでマイホームを購入するのなら、田舎に家を建てても良いでしょう。でも、住宅ローンを組んでマイホームを購入するのなら、いつでも売却できる物件を買わなければ、不測の事態に対応できなくなります。

そのような視点を持てば、マイホームは将来の売却まで考慮して購入すべきだということが理解できるでしょう。ローン期間を短くすることも忘れてはいけません。

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