入浴は、心身のリラックスができるひと時ですが、危険とも隣り合わせです。入浴中の事故はよく起こり、大けがをしやすい傾向にあります。だから、入浴中も気を引き締めておかなければなりません。
でも、そうは言っても、入浴中は気持ち良いので、つい気が抜けてしまいます。そして、そのまま気が緩んだ状況で浴槽から出ようとすると、足を滑らせてしまいます。大けがのもとですから、浴槽から出るときは、細心の注意を払いましょう。
しかし、入浴中に気を引き締めるのは、なかなか難しいことです。それなら、気が緩んでいても、浴槽から出るときに足を滑らさないように専用のマットを浴槽に敷いておいた方が安全です。
スベリを防ぐ浴そうマットを使ってみる
ということで、浴槽での転倒を防ぐため、「スベリを防ぐ浴そうマット・ロング」というアイテムをホームセンターで購入しました。お値段は約3,600円でした。
実物はこんな感じです。
長さは、横が35cm、縦が96cmあります。自宅の浴槽だと、縦の長さがギリギリでしたが、横は比較的余裕がありました。
天然ゴムでできているので、触っても全く滑りそうにありません。固くてなかなか開けられないジャムの蓋もこれを使えば簡単に開けられそなくらい滑りません。
表面は、二重線が無数に刻まれていて、直径5mmほどの穴が何ヶ所も空いています。これは、水抜き用の穴です。
裏側には、直径1cmほどの吸盤がたくさん付いています。
浴槽の底にぴったりと吸着して剥がれないようになっていますから、立ち上がる時にマットごと滑ることはありません。これで安心。さっそく、浴槽にお湯を張って入力することに。
お湯を入れていると浮かんでくるので注意
マットを浴槽の底面に敷く際は、浴槽から水を抜いておかなければなりません。そして、マットを敷く前に裏側の吸盤をあらかじめ水で濡らしておきます。
マットを浴槽の底面に広げて置き、上から抑えると吸盤が底面に張り付きます。面倒なので、マットに乗っかって足で何度も踏んづけるのが楽ですよ。
マットの設置が完了したら、浴槽にお湯を入れていきます。しかし、ここで問題発生。しっかり底面に吸盤が吸い付いていないところから、マットが剥がれて浮いてきました。
それでも、浮き上がって来たマットを手で押し浴槽の底面に吸盤を張り付けると、マットが浮き上がらなくなりました。
耐熱温度は約70度
「スベリを防ぐ浴そうマット・ロング」は、耐熱温度が約70度なので、追い焚き等でお湯が高温になる場合は使用しないでください。熱湯をマットにかけるのも禁止です。
ざらざらして意外と痛い
それでは、いざ入浴。
意外と足の裏やお尻がざらざらして痛いですね。これは、タオルをマットの上に敷いた方が良さそうです。
肝心のスベリ予防ですが、全く滑る気配がありません。むしろ、滑りすぎなくて、足が引っかかり、前につんのめるのではないか思うくらいです。これなら転倒することはないですね。
ちいさいお子さんがいるご家庭や高齢者の方は、入浴中の安全のために「スベリを防ぐ浴そうマット・ロング」を浴槽の底面に敷いておきましょう。
保管の仕方
入浴後は、マットを取り外し、よく洗って水気を切り、直射日光が当たらないように風通しの良い場所で乾かして保管します。保管の際は以下のようにします。
- マットを折り曲げずに平らなままにしておく
- 軽く丸めた状態にしておく
保管の際は折り曲げたり、細い棒に引っ掛けたりしてはいけません。変色やひび割れの原因となります。干す場合は、ひも付きピンチなどを使用し、マットをまっすぐ伸ばした状態で吊るして陰干しします。
マットが汚れた場合は、水またはぬるま湯で洗うか、少量の中性洗剤をつけて柔らかいスポンジなどを使って洗います。以下の洗剤はマットを傷めるので使用してはいけません。
- 塩素系の洗剤
- 漂白剤
- カビ除去剤
- α-リモネンを含むオレンジ系洗剤
一般的な洗濯用の洗剤は中性なので、汚れた時は洗濯用の洗剤を使えば良いでしょう。
購入の前に浴槽の広さを測っておく
「スベリを防ぐ浴そうマット・ロング」を購入する前に浴槽の縦と横の長さを測っておきましょう。せっかく買ったのに長すぎたら使えませんからね。
マットの長さは、横が35cm、縦が96cmです。排水口を避けて敷く必要があるでしょうから、排水口の部分は浴槽の長さに含めないようにしましょう。浴槽が狭く「スベリを防ぐ浴そうマット・ロング」が敷けない場合でも、横が35cm、縦が76cmの「スベリを防ぐ浴そうマット」がありますし、他に類似品もあるので、お風呂のサイズにあったマットを見つけられると思います。浴槽で立ち上がる時に滑らないようにするだけですから、小さいサイズのマットでも問題ないでしょう。
なお、底面がざらざらしていたり、吸盤(直径約1cm)よりも小さい凹凸加工がある場合は、マットの吸盤が吸着しにくくなるので使用できない場合があります。
小さいお子さんや高齢の方がいるご家庭、浴槽内で転倒した経験がある方は、浴槽内での転倒防止用のマットを使っておいた方が安心ですよ。
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