住宅ローンは多く貸してくれる銀行よりも少ししか貸してくれない銀行を信用する

マイホームの購入において、住宅ローンを利用する場合、多く貸してくれる銀行が良い銀行だと判断しがちです。しかし、多く貸してくれる銀行が良い銀行だとは必ずしも言えません。

むしろ、少ししか貸してくれない銀行の方が良い銀行だと判断すべきですし、少ししか貸してくれない銀行の融資額が、返済可能な住宅ローンの上限だと考えるべきです。

契約を取ることを重視する担当者

銀行での出世の基準は、各銀行で異なっているでしょうが、住宅ローンの契約を多く取った行員を出世させる銀行もあるはずです。

契約をたくさん取るためには、客の期待に応えるのが最も簡単な方法です。だから、客が借りたい金額をそのまま貸し出す担当者は、この場合、出世しやすくなります。

客が必要な金額を貸してくれるのだから問題ないと思うかもしれません。しかし、住宅ローンは完済されてこそ、銀行も客も幸せになれるのです。つまり、客が確実に返済できる金額だけを貸し出す担当者こそ、銀行にとっても客にとっても好ましいのです。

このように考えれば、客が求める金額をそのまま貸し出す担当者は、客が返済できるかどうかといったことを深く考えず、契約を取って出世することだけを考えているのかもしれません。中には、3年程度で転勤になる銀行もあり、そういった銀行の住宅ローンの融資担当者は、自分が転勤した後に債権が焦げ付いても関係ないという判断で貸し出しを行うこともあるでしょう。

融資額が最も少ない銀行の判断が正しい

住宅ローンの契約をする際、1ヶ所の銀行だけで借入を決定すべきではありません。

面倒でも複数の銀行に足を運び、どのくらいの金利でいくら貸してくれるのかを比較検討し、最も有利な条件で借りるようにしなければなりません。その際、貸出金額が最も少ない銀行こそが、現在の自分の収入に見合った借入額を提示していると思うべきです。

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貸出金額を少なく見積もっている銀行は、しっかりと返済してもらえるかどうか、つまり、貸し倒れの危険をできるだけ低くするように融資額を決めているはずです。それは、債務者からすると、生活が破たんしない借金の上限金額を教えてくれているということになるのです。

したがって、住宅ローンを組む場合は、最も融資額が少ない銀行を選ぶのが一番安全だと言えます。

反対に客が求める金額を簡単に貸し出す銀行の担当者は、自分の出世だけを考えている可能性があるので気をつけるべきでしょう。

住宅ローンの返済がきつくならないように借入額を少なくすることも大切です。

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