住宅ローンは申込時ではなく融資実行時の金利が適用される

マイホームを購入するときに住宅ローンを組むとします。この場合、銀行などの金融機関に住宅ローンの申し込みをしますが、適用される金利は、申し込み時ではなく融資実行時の利率になることがあります。

申込みと融資実行との間の期間が短ければ、適用される金利にほとんど影響はないでしょう。しかし、申し込みから融資実行までの期間が長い場合、金利が上昇しているかもしれません。

物件引渡しまでの期間が長い場合は注意

住宅ローンを申し込んだらすぐに融資が実行されると普通なら思うでしょう。しかし、必ずしもそうならないことがあります。

それは、分譲マンションなどのように建設前に購入の申し込みをする場合です。こういう場合には、まずマンションの購入申し込み時に手付金を支払うことがあります。手付金は物件価格の1割程度が相場です。マンションの購入が確定した場合には、手付金を物件代金の支払いに充当できます。

また、申し込みはしたけど、後から他に良いマンションが見つかったなどの理由で、キャンセルしたい場合には手付金を放棄して契約を解除できます。

仮に物件の引渡しが1年後だとしましょう。この場合、物件購入の契約をする際に金融機関に住宅ローンを申し込み、融資を受けられることが確実でなければなりません。そうでなければ、マイホームを購入できませんからね。

住宅ローンを申し込む時、毎月の返済額がいくらになるのかは重要なポイントです。そして、返済額に影響を与えるのが金利です。

融資の申し込み時の金利なら、月々の返済が可能だと判断し、住宅販売会社に手付金を支払います。しかし、物件の完成が近づいてきたときに金利が上昇しており、このまま上がり続ければ月々の住宅ローンの返済額が、当初の予定よりも1万円も増えてしまうといったことがあり得ます。

1万円

1万円程度の増額なら問題ないかもしれませんが、これが2万円、3万円と融資申し込み時よりも返済額が増えていたら、住宅ローンの負担が重すぎて、完済できない危険が高まります。手付金を放棄すれば、物件の売買契約をなかったことにできますが、しかし、通常、手付金は数百万円はするでしょうから、それを簡単に放棄することはできません。

だから、返済が苦しくなるとわかっていても、手付金惜しさに無理な住宅ローンを組んでしまうんですね。

物件の引渡しが、かなり先という時には、住宅ローンの金利の上昇に注意しなければなりません。

申し込み時の金利が適用される住宅ローンを選ぶのが安全

住宅ローンに適用される金利が融資実行時の場合だと、申し込みから融資実行までの期間が長ければ長いほど、金利変動のリスクが高くなります。都合よく金利が下がってくれればありがたいですが、一般人が事前に金利が下がると予測するのは困難です。なので、住宅ローンの申し込みの際は、融資実行時ではなく申し込み時の金利が適用される、もしくは申し込み時と融資実行時のどちらか低い金利が適用される金融機関を探し、そこと契約するのが安全です。

少々、金利が高くなるかもしれませんが、融資申し込み時に返済計画を立て、その通りに返済すれば生活に支障がないと判断できたなら、その金融機関に住宅ローンの申し込みをした方が良いでしょう。

 

マイホームの購入は、とても危険な行為です。

だから、住宅ローンを組む際は、とにかく安全性を一番に考えることが大切です。収入に対するローン返済の負担率が高くなりすぎないように返済計画を立てることも重要です。

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