クレジットカード会社から、傷害保険と個人賠償責任保険の案内が届いたので、補償内容や保険料を確認してみました。
月額500円、つまり年間6,000円の保険料なので、それほど高くない保険です。なので、すぐに契約してしまっても良さそうなのですが、やはり、保険は長期の契約になりますから、他社の保険内容と比較してから保険に加入すべきかどうか検討しないと、長い目で見たら余分な保険料を多く支払っていたという事態になりかねません。
そこで、インターネットで他社の傷害保険と個人賠償責任保険を調べてみました。
傷害保険
まず傷害保険の内容を見てみましょう。
クレジットカード会社の傷害保険は、加入者本人のみに適用されます。補償内容は以下のとおりです。
- 入院保険金日額:5,500円(180日限度)
- 手術保険金額:入院中の手術は55,000円、入院外の手術は27,500円
保険金が支払われるのは、一言でいうと偶発的な事故で怪我をした場合です。自殺行為、無免許運転、病気を原因として起きた事故、妊娠、出産、危険なスポーツといった事象で障害を負った場合には保険金は下りません。
他社の傷害保険を確認すると保障内容は以下の通りでした。
- 死亡・後遺障害保険金額:500万円
- 入院保険金日額:5,000円(120日限度)
- 手術保険金額:入院中の手術は50,000円、入院外の手術は25,000円
死亡・後遺障害保険金額が500万円と言うこと以外は、クレジットカード会社の保障内容と似ています。ただ、他社の傷害保険は、入院保険金日額と手術保険金額が少なくなっています。また、入院保険金も限度が120日までなので、クレジットカード会社の保険の方が有利ですね。
これだけの比較だと、クレジットカード会社の傷害保険に軍配が上がりそうです。でも、他社の傷害保険は、年払保険料が2,900円となっており、クレジットカード会社の保険の約半分ほどの保険料で済みます。したがって、傷害保険だけなら他社の保険に加入した方が良さそうですね。
個人賠償責任保険
次に個人賠償責任保険です。
これは、他人に怪我をさせたり、他人の所有物を壊したりした時に保険金がもらえるといった保険です。仕事で急いでいて、うっかり人にぶつかってしまい、相手の携帯電話を壊したといった場合に賠償のために保険金が下ります。
クレジットカード会社も他社も、本人と親族の行為によって他人に損害を与えた場合に補償される点では同じです。しかし、保険金額はクレジットカード会社が1億円までなのに対して他社は5,000万円まででした。
したがって、個人賠償責任保険ではクレジットカード会社の方が補償内容が充実していると言えます。なお、他社の個人賠償責任保険は、傷害保険の特約になっており、年払保険料は850円となっています。
さて、傷害保険と個人賠償責任保険の内容を比較しましたが、クレジットカード会社の保険料が年額6,000円なのに対して他社の保険料は年額3,750円です。両社の保障内容の大きな違いが、個人賠償責任保険の補償限度額くらいですから、他社の保険を選んだ方が良さそうですね。
個人賠償責任保険の限度額が1億円というのは魅力を感じますが、その保険のために年額2,250円も差がつくとメリットを感じません。また、個人賠償責任保険は、自動車保険の特約として用意されていることもあります。したがって、すでに自動車保険で特約を付けている方にとっては、新たにクレジットカード会社の保険に加入しなくても、他社の傷害保険にだけ加入すれば良いですから、この点からもクレジットカード会社の保険に積極的に申し込む理由はなさそうです。
クレジットカード会社のダイレクトメールが届いた時は、良い保険だなと感じました。でも、このように他社の保険と比較すれば、それほど良い保険ではないとわかったので、今回は保険に加入しないことにします。
やはり、保険については、じっくりと複数の会社の商品を比較検討すべきですね。
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