もしも、今、あなたが独身で生命保険に加入するかどうかを検討しているのなら、加入すべきではありません。
なぜなら、生命保険の目的は、万が一、自分の身に何かが起こった時に家族に以後の生活資金を残すことだからです。まだ、結婚もしていない段階で生命保険に加入することに何の利点もありません。
生保に加入している職場の先輩は無計画
社会人になってまだ日が浅い方は、職場の先輩が生命保険に加入していると聞くと、しっかりと人生設計をしているのだなと思うかもしれません。
しかし、その先輩が独身であるにもかかわらず生命保険に加入しているとしたら、むしろ無計画だと思わなければなりません。先にも述べましたが、生命保険は自分の身に万が一の事態が発生した時に生活資金を家族のために残すことを目的に加入するものです。
それなのに独身の先輩が生命保険に加入しているとしたら、それは毎月無駄な支出をしていると考えるべきです。
ビジネス街に職場がある場合、昼休みになると保険の外交員がよくやって来て、保険への加入を勧誘してきます。独身の先輩社員が生保に加入した理由は、単に外交員の勧誘を断れなかっただけかもしれません。また、その先輩社員もさらに上の先輩が生命保険に加入しているから、それを見て自分も加入しただけかもしれません。
決して、計画性があるから生命保険に入ったわけではないのです。
どうしても生保に加入するなら一番安いモノにする
ただ、生命保険に加入する必要がないとわかっていても、先輩にすすめられたら断りきれないことがあります。そういう場合に人間関係がこじれるのを嫌って、仕方なく生命保険に加入するのなら、毎月の保険料が一番安い生命保険を選びましょう。
独身で家族もいないのですから、自分の死後に残すべきお金なんか本来ありません。結婚し、幼い子供がいるのなら話は違ってきますが、いつ結婚するかもわからない状況で高い生命保険に加入しても何のメリットもないのです。
また、生命保険を貯金や投資と同じように考えて、若いうちから加入しておいた方が得だと思っている方もいるでしょう。
でも、生命保険ほど割に合わない投資はないと思ってください。
保険会社に毎月支払う保険料には、保険会社の取り分となる手数料も含まれています。これを付加保険料といいます。ライフネット生命のように付加保険料がどのくらいの割合なのかを開示している保険会社がありますが、基本的に多くの保険会社は付加保険料の割合を開示していません。
手数料的な意味合いなら、保険料全体の1割から2割程度だろうと思うでしょう。でも、付加保険料は4割から5割程度といわれています。毎月支払っている保険料の約半分が保険会社の利益になっているのですから、割に合わない投資と考えるべきです。
万が一の時には、多額の保険金が入るのだから、それでもかまわないと思うかもしれませんが、独身のあなたにとって、その保険料は何か意味があるでしょうか?何の意味もないですよね。
将来のことを考えて保険に入るという方もいるでしょうが、それなら、銀行に預金しておくだけで十分です。
それでも、独身のうちから生命保険に加入するというのなら、一番安い保険にしておきましょう。また、今、独身なのに生命保険に加入している場合は、思い切って解約するのもありです。
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