学資保険は必要ない。子供が高校や大学に進学する年齢は事前に分かっている。

子供が高校や大学に進学することに備えて学資保険に入ることを検討しているのなら、意味のないことなのでやめた方が良いでしょう。

私立の高校や大学に入学すると、多くの授業料が必要になるので学資保険に入っておかなければ不安だと思うのでしょうが、そもそもの保険の目的を考えると学資保険ほど、その目的に合致しない保険はありません。

保険は万が一に備えるもの

保険の最大の目的は、万が一の事態に備えることです。

稼ぎ手のお父さんやお母さんが不慮の事故で亡くなった時、残された家族が路頭に迷わないように経済的な保障を受けるのが生命保険です。また、大病をして長期入院しなければならなくなった時、多額の医療費と入院中の生活費を保障するものが医療保険です。

どちらも予測不能な事態が起こった時に生活が破たんしないようにするものですよね。これが本来の保険の目的なのです。万が一の事態が発生することは滅多にないけども、発生した時には大きな経済的損失が生じてしまう、そんな場合に備えるわけですね。

このような保険の目的から学資保険が本当に必要なのでしょうか?

子供の進学は事前に予測できる

現代では、大多数の日本人が高校に進学します。また、大学も2人に1人が進学する状況となっています。

我が国の進学率の高さを考えると、高校進学も大学進学も万が一の事態とは言えません。そして、高校受験は15歳、大学受験は18歳になった時に起こるイベントなので、予測不能な事態ではありません。

日本国民のほとんどが高校まで進学するのですから、子供が15歳になるまで高校進学に必要なお金を貯金しておくことは難しいことではありません。私学に通うと、授業料が高くなってしまいますが、決して貯金できない金額ではないはずです。また、大学受験も子供が18歳になれば起こるイベントなので、事前に貯金することはできます。

5歳の子供が1年後に18歳になるかもしれないというのなら、万が一に備えて学資保険に入る利点はあるでしょう。

子ども

しかし、人間が1年の間に13歳も年をとることはありません。

13年かけて少しずつ大学進学のために貯金をしていけばいいので、わざわざ保険会社に手数料を支払ってまで、学資保険に加入する必要はないのです。まだ子供が幼いけども、将来の進学に備えて学資保険を検討しているという方は、保険に加入するのではなく預貯金で学費を貯めていけば問題ありません。

子供が大人になるのは万が一の事態ですか?そのようなことはないですよね。必ず大人になりますし、高校進学も大学進学も事前に何年後なのかを予測することもできます。

そのようなことに対して保険を掛けるのは、保険料の無駄になるだけということを理解しましょう。

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