日本人の死因の1位は、がんです。だから、もしもがんにかかった時のことを考えて、がん保険に加入しておいた方が良いのではないかと迷っている人が多く、また、がん保険に加入している人も多いですね。
しかし、がん保険が本当に必要なのでしょうか?
がん保険は、その名の通り、がんにかかった時に保険金が支払われる保険です。なので、がんにかからなければ、払込んだ保険料は無駄になってしまいます。もちろん、医療保険は病気やケガをしない限り掛け損になるのですが。
まずは医療保険の加入を検討する
ただ、医療保険は、がん保険と違って様々な病気やケガに対応しています。
風邪程度では保険金をもらえないでしょうが、入院が必要になるような病気やケガをしたら、多くの場合、保険金をもらえます。でも、がん保険の場合は、がんにかからないと保険金をもらえません。
このことをわかっていれば、今、がん保険に加入すべきかどうか迷っている人は、まず、医療保険に加入すべきだということが理解できるでしょう。
30代や40代の方なら、頻繁にがん保険の勧誘の電話がかかってくるのではないでしょうか?そういう電話がかかってくると、その場では、がん保険の加入の勧誘を断ったとしても、がん保険には加入しておかないといけないのではないかという不安が残ります。でも、医療保険に加入していないのなら、がん保険に先に加入する必要は全くありません。
医療保険に加入する前にまず貯金
では、医療保険にまだ加入していない人は、すぐに加入の手続きをすべきでしょうか?
これについても、先に考えなければならないことがあります。それは、貯金をすることです。万が一の備えとして300万円から500万円ほど貯金をしておけば、病気やケガでの入院費や通院費を賄うことができます。そろそろ、生活習慣病が気になる年齢に差し掛かってきたから、医療保険に加入しておいた方が良いのではないかと思っている方は、まず、万が一に備えた貯金が十分にあるかどうかを検討してください。
そして、貯金で医療費を賄える状態であれば、はじめて医療保険を検討するのです。
医療保険に加入しておけば、病気やケガで仕事を休まなければならなくなった時に保険金を生活費の一部に充当することができます。住宅ローンの返済や子供の学費のための固定的な支出がある方なら、医療保険は強い味方になってくれるでしょう。
でも、ローンがなく、子供の学費の支払もそれほど負担が大きくない家庭では、医療保険すら加入する必要はありません。日本のように健康保険が充実している国では、それだけで、ほとんどの場合、間に合います。なので、医療保険は多くの人にとって必要ありませんし、がん保険にいたっては検討する余地もありません。
そうは言っても、やっぱり不安だと感じた人は、医療保険に加入すればよいでしょう。場合によっては、がん保険に加入するのもありです。
ただ、医療保険もがん保険も、電話の勧誘ですぐに加入を決めてはいけません。自分にとって、どの程度保障が必要かをしっかりと検討してください。そして、医療保険もがん保険も、有名な会社だからという理由で加入してはいけません。複数の保険会社の保険商品を比較検討して加入しなければ、無駄な保険料を払うことになりますよ。
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