住宅ローンの借り換えは長期的な支出を節約できるので検討すべき
マイホームは長期の住宅ローンを組んで購入することが当たり前となっています。
数千万円のお金を銀行から借りて、30年や35年といった長期の借入期間を設定し、毎月少しずつ返していく行為が異常なことだと気づけば、絶対に長期の住宅ローンを組むことはありません。しかし、長期の住宅ローンは現代では常識となっているので、何らの違和感も持たずに簡単に契約する人が非常に多いです。
そして、一度契約した住宅ローンを見直すことなく返済を完了し、節約できたであろう数百万円の利息を余分に支払っている人は過去に数えきれないほどいるはずです。
住宅ローンを組んだら金利に敏感になること
住宅ローンを組んだら、その後は金利にまったく意識が行かなくなる方が多いです。
特に固定金利で借り入れた場合、返済期間にわたって同一の利率が適用され続けますから、金利を意識する必要がないと思うかもしれません。しかし、固定金利とは言え、新たな借り入れの際には以前とは異なる利率となっていることはよくあります。金利が上がっていれば早くにローンを組んで良かったと思う反面、金利が下がるともう少し待ってからローンを組むべきだったと後悔します。
でも、金利が下がったからと言って後悔する必要はありません。
住宅ローンを借り換えれば、今よりも低い金利に変更することが可能だからです。だから、住宅ローンを組んだ後でも金利の変動に敏感でなくてはなりません。
元本が多く残余期間が長いほど金利の節約効果が大きくなる
住宅ローンの借り換えは、今よりも低い利率で借り直すことなので、将来の金利負担を今よりも減らすことができます。
ただ、各種手続きにかかる手数料も考慮すると、借り換え前よりも多くの支出が発生する場合があるので注意が必要です。例えば、ローン期間が残り5年や6年で、元本残高が1千万円を下回っているような場合には、借り換えによって節約できる金利よりも借り換えのための経費の方が多くかかってしまうことがあります。
住宅ローンの借り換えによる節約効果が高いのは、まだ返済期間が長く残っている場合、住宅ローン残高が1千万円を超えているような場合でしょう。もちろん、借り換え後の金利がどの程度になるかによっても節約効果は大きく異なってきます。利息を1%以上低くできるのなら、高い節約効果を期待できますが、0.1%程度しか利率を低くできないのであれば各種の手数料の方が高くつく可能性があります。
複数の銀行を検討する
住宅ローンを借り換える場合、複数の銀行を比較検討しなければなりません。一つの銀行だけ検討して、今よりも金利が安くなるからと言っても、すぐに飛びつかずにできるだけ多くの銀行を検討しましょう。
住宅ローンは返済額が高額なので、少しの金利の差でも実際に支払う金利に大きな差が出るものです。
銀行の資料を読み、窓口で説明を受ける作業は非常に手間がかかりますから敬遠しがちです。しかし、その手間を惜しむことで数百万円の節約の機会を逃すことになるかもしれないのですから、できるだけ多くの銀行を比較検討すべきです。
とにかく住宅ローンがある方は、日々、金利の情報に対してアンテナを立てておかなくてはなりません。
そして、今契約している住宅ローンよりも金利の負担が少なくなるかどうかを常に検討する癖をつけましょう。面倒かもしれませんが、安易に長期かつ高額の借金をしてしまったツケだと思い、借り換えを検討し続けるしかありません。
そうやって面倒なことを続けていくうちに良い節約法を思いついたりしますから、決して無駄な時間を過ごすことにはなりませんよ。
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