災害時の備蓄は食料に加えてマルチビタミンとマルチミネラルのサプリメントも保存食として用意する

日本列島は地震が多い島です。なので、いつ地震が起こるかわかりませんので、災害に備えて食料や飲料を備蓄しておくべきです。

以前に以下の記事でピーナッツなどのナッツ類を非常食として用意しておくことをおすすめしました。

ナッツ類は、少しの量でもお腹が膨れますし、タンパク質や脂質が豊富にむくまれていますから緊急時の食材として優れています。もしも震災で被災した場合には、避難場所で炊き出しなども行われますから、とりあえず自らが用意した非常食と合わせて空腹を満たすことは可能です。しかし、非常食や炊き出しだけではビタミンとミネラルが欠乏しやすいので、サプリメントも保存食に加えておいた方が良いでしょう。

避難時の食事は炭水化物に偏りやすい

非常食として備蓄しておくものにナッツ類をおすすめしましたが、その他にも乾パンなど様々な非常食がスーパーで販売されています。

でも、非常食として備蓄に適している食料の多くが、炭水化物に偏っています。人間は、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルも摂取しなければ健康的な生活を送れません。したがって、避難所生活が長く続くと、これらの栄養素が不足し炭水化物ばかりを食べる不健康な食生活を強いられます。

地震が起こった時のテレビのニュースを見ていると、避難所に支給される食料は、おにぎり、パン、インスタント食品ばかりです。どれも炭水化物ばかりですよね。

だから、避難所生活中でも、しっかりと栄養を補給できるようにマルチビタミンマルチミネラルのサプリメントを用意しておいた方が良いでしょう。

60日分のマルチビタミンとマルチミネラルを備蓄しておく

避難所生活がどのくらい続くかを事前に予測するのは難しいです。1週間以内で済むのか、数ヶ月に渡るのか、被災の状況によって避難所生活の期間は異なってきます。

でも、1ヶ月もすれば、お店が営業を再開しているでしょうから、それまで栄養防衛できれば良いのかなと思います。

マルチビタミンもマルチミネラルも、ドラッグストアで60日分が500円から700円程度で売られています。夫婦2人での避難であれば30日分ですし、子供2人との非難でも15日分のビタミンとミネラルを確保できます。

消費期限は2年以上のものが多いですから、頻繁に買い替える必要はありません。普段、サプリメントを利用していない方でも非常食として用意する程度であれば、それほど大きな経済的負担ではありませんね。

ビタミンAとセレンの過剰摂取に注意

マルチビタミンとマルチミネラルを利用するに際しては、ビタミンAとセレンの過剰摂取に注意しましょう。

ビタミンAは、合成のものだと過剰摂取で、肌の乾燥、脱毛、筋肉痛、頭痛、吐き気といった過剰症を起こす危険があります。また、セレンは、成人女性で1日の推定平均必要量が20㎍、1日の上限値が330~350㎍と狭い範囲になっているので、過剰摂取になりやすい栄養素です。セレンの過剰症で多くみられるのは爪の変形、脱毛です。

マルチビタミンを選ぶ際は、ニンジンに多く含まれているβカロテンをビタミンAとして配合しているものを選ぶのが無難です。

ニンジン

βカロテンはビタミンAの前駆体で、体内で必要量をビタミンAに変換して利用されます。これまでにβカロテンの摂取によって過剰症になったという報告はありません。

マルチミネラルを選ぶ際には、セレン含有量が少ない物を選んでおくと良いでしょう。なお、セレンは多くの食品に含まれていますから、そうそう欠乏することはありません。

 

マルチビタミンにβカロテンを配合しているのはDHCのマルチビタミンです。また、マルチミネラルもDHCのものだとセレンが1日分で30.2㎍と比較的少な目です。

他のメーカーのものでも、βカロテン配合のマルチビタミンやセレン含有量の少ないマルチビタミンがあるでしょうから、お近くのドラッグストアで探してみてください。

消費期限が近づいた時に60日間サプリメントを飲むのが苦痛だという方は、20日分など少ない量のマルチビタミンとマルチミネラルを消費期限が1年ほどずれているものを3袋保存しておいても良いでしょう。

また、避難生活中は電気が止まり、電化製品を使えなくなることもあります。そのような場合に備えて、ポータブル電源とソーラーパネルも用意しておけば、最低限の電化製品を使用できるので、避難生活中の苦痛をやわらげることができますよ。

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