生命保険は歴史のある生保と契約した方が安全か?

生命保険に加入する際、どこの生保を選ぶかを決めなければなりません。生命保険は、万が一の事態に備えて入っておくものですから、自分の身に何か起こった時にしっかりと保険金を支払ってくれそうな生保を選びたいのは誰でも同じです。

一般的に安全そうな生保かどうかの判断材料になるのは、歴史が長いか、加入者数が多いか、会社の規模が大きいかといったところでしょう。歴史があるところは、過去に何度も保険金の支払いをしてるでしょうから自分の身に何か起こっても保険金を支払ってくれそうです。また、生命保険は加入者が多いほど安全性が高いと判断できますし、会社の規模は多くの資産を持っているかどうかの指標になります。

このような視点で生保を選ぶと旧財閥系の生保と契約するのが無難と言えそうです。

加入歴の長い契約者が多いとどうなる?

しかし、旧財閥系の生保は、加入歴が長い契約者がたくさんいるはずです。ここが、旧財閥系の生保で気になるところです。

例えば、バブル期に契約した加入者がたくさんいたらどうでしょうか?

当時は金利が高かったので、保険料は高金利を前提に計算されていたはずです。生保が、5%や6%といった高い利率で運用できると予測していたら、当時の保険料は今よりもかなり割安だったはずです。

低金利、ゼロ金利、マイナス金利と金利が下がり続けている現在で、5%や6%で顧客から預かった資金を運用するのは困難です。そうすると契約者に約束した予定利率よりも実際の運用成績が下回る逆ざやになっているかもしれません。

逆ざやを解消するためには、予定利率よりも高い利回りで運用しなければなりませんが、低金利の状況では難しいです。そこで、契約者に現在の契約内容よりも予定利率を低くした新たな契約に変更してもらう転換をすすめて、逆ざやを解消することになります。

しかし、契約者にとっては、予定利率が下がるのですから転換は不利です。そのことを理解している契約者は転換に応じません

そうすると、新規契約者の保険料を高く設定し、その一部を逆ざや解消に使うことも考えられます。これをやられると新規契約者は、自分が支払った保険料に見合う保障を受けられなくなります。お金を捨てているのと同じですね。

紙幣

新しい生保と契約することも検討する

歴史のある生保は知名度が高いので安心感があります。

しかし、逆ざやのことを考えると新規に契約するべきか悩みますね。数年前に大手生保の逆ざやが解消されたと報じられたので、あまり心配しなくても良いのかもしれませんが、今後も低金利が続けば、加入歴の長い契約者を多く抱えている生保は再び逆ざやに悩まされるかもしれません。

もしも、逆ざやが不安なら、比較的歴史の浅い生保を選ぶのも一つの手です。最近ではネット生保も台頭してきており以前よりも選択の幅が増えています。外資系の保険会社も視野に入れれば、幅広く生命保険を選べますね。

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