医療保険よりも病気や怪我で役立つのは現金・預金・貯金

万が一の怪我や病気に備えるためにどうしたら良いのかを考えるとき、多くの人が、医療保険を真っ先に思い浮かべるでしょう。

確かに医療保険は、不測の事態で怪我した場合には通院や入院に必要な費用を補うのに助かります。保険金をもらった時には加入していて本当に良かったと思うでしょう。でも、その保険金をもらうためにどれだけの保険料を毎月払ってきたかを考えることも大事です。

病気も怪我もしなければ、保険料は安心を得るだけの支出に終わってしまうのですから、そういったこともしっかりと考えて医療保険に加入すべきです。

高額療養費制度を知っておく

20代の人は、まだ若いのですから医療保険に入る必要性は極めて低いです。怪我をすることはあっても、生活習慣病にかかることは、よほどの不摂生をしていないかぎりないでしょう。

でも、万が一の事態が不安だから医療保険に入っておきたいと思う人は、とても多いです。そういう方は、まず、貯金を殖やすことの方が大事だということを知っておくべきです。

もしも、今、大病をして1ヶ月に支払わなければならない医療費が、いくらかを計算できる人はほとんどいないはず。仮に1ヶ月100万円の治療代がかかり、全て保険適用だったとしたら3割負担の30万円が1ヶ月に必要だと思っている人が多いでしょうが、そんなに支払う必要はありません。

平均的な収入の人であれば、1ヶ月間の医療費の限度額は10万円ちょっとで済みます。なぜなら、健康保険には高額療養費制度があるからです。この制度を知らないから、ついつい不必要な医療保険に加入してしまうんですね。

まずは100万円の貯金

高額療養費制度を知っていれば、万が一の怪我や病気に必要な現金は、それほど多くないことがわかるでしょう。治療費だけであれば、100万円も貯金しておけば1年間くらいの入院や通院にかかる費用は賄えるはずです。

なので、まずは万が一の事態に備えて100万円貯金することを優先しましょう。

1万円札

さて、100万円の貯金ができたら、次に1年間の療養生活に必要な支出を計算しましょう。これは、独身の人と家庭を持っている人で違ってきます。独身の人なら1ヶ月当たり15万円あれば生活できるでしょうが、4人家族になると30万円ほどは必要となるはずです。

療養生活が1年続く場合、独身者は年間180万円、4人家族の場合は年間360万円が必要になります。医療費を含めれば、独身者は280万円、4人家族の場合は460万円の貯金があれば、1年間は何とかなります。なので、まずは、この程度の貯金をすることを優先的に考えましょう。

学費や住宅ローンの支払いに困りそうなら医療保険を考える

ただ、貯金だけではどうしてもお金が不足する場合があります。

住宅ローンを組んでマイホームを購入した人なら、毎月の返済が必要になりますし、子供が私立の高校や大学に通っていると、授業料の支払も大変です。こういう場合は、貯金の取り崩しで支出を賄いきれないことがあります。

こんな時に医療保険に加入するかどうかを検討すると良いでしょう。

もしも入院や通院で、しばらく仕事ができなくなった時、どの程度の生活費を保険で賄うかを検討します。2割程度賄えれば問題ないという家庭もあるでしょうし、半分程度は保険で賄わないと厳しいという家庭もあるでしょう。

そういった自分の家庭の事情に合わせて医療保険は選ぶべきです。また、医療保険は、万が一に備えるものなので、貯蓄型の保険を選ぶ必要はありません。わざわざ保険料という形で、毎月貯金をしなくても、銀行の普通預金に預けておけば問題ありません。

むしろ、普通預金の方がインフレになった時にインフレ率を加味した利率が適用されるので有利と言えます。貯蓄型の保険だと、契約時の利率が適用されるでしょうから、インフレになった時にはインフレ率以下の利息しか受け取れない場合もあります。利息すら付かない場合もありますから、わざわざ貯蓄型の医療保険に加入するメリットは、そうそうないでしょう。

 

また、医療保険に加入する場合は、1社の保険商品の中から選ぶべきではありません。複数の保険会社の商品を比較し、自分に合った保険を選ぶようにしましょう。人気の保険だから自分にも良いということはありません。家庭の事情はそれぞれなのですから、売上No1とか人気No1とかいった売り文句で、医療保険を選ぶのはやめましょう。

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