長期金利が低下傾向にあっても変動金利で長期の住宅ローンを組むべきではない

これからマイホームを購入しようと考えている多くの方は、おそらく住宅ローンをどうするかも検討していることでしょう。

いくら借りるのか、ローン期間を何年にするのか、金利は変動金利にするのか固定金利にするのか、借り入れる金融機関をどこにするのか、検討すべき項目はたくさんあります。

これらの項目の中でも、将来の返済額に大きな影響を与えるのが金利です。借入利率が低ければ低いほど返済額が少なくて済むので、誰でもお金を借りるときは低い利率の金利で借りようと考えます。基本的に固定金利よりも変動金利の方が低い傾向にあるので、住宅ローンを組む場合、変動金利で借り入れようと考えるかもしれませんが、これはおすすめできません。

将来の金利はわからない

変動金利で住宅ローンを組んだ場合、基本的に5年ごとに返済額が見直されます。これは、つまり適用する金利を変えるということです。

例えば、2021年3月現在では、大手都市銀行の変動金利は2.475%です。固定金利で借り入れる場合は、この利率よりも高くなります。

2.475%の金利に基づいて計算された毎月の返済額は、最初の5年間だけ適用されます。5年経過した時には、その時の変動金利が新たに適用されます。仮に変動金利が5年後に2.000%に下がっていれば、最初の5年間よりも返済が楽になりますが、反対に3.000%に上がっていた場合、今までよりも金利の負担が増えるので返済額も多くなります。

まだまだ低金利は続くという噂を聞くと、変動金利で住宅ローンを組んだ方が得だと思ってしまいますが、その予測が当たるかどうかなんて一般人にはわかりません。なので、少しでも返済不能の危険性を低くするのであれば、少々利率が高くても固定金利にしておくべきです。

固定金利なら返済計画を立てやすい

一方の固定金利であれば、最初の返済からずっと同じ利率が適用されるので、元利均等払いであればローン期間中の返済額が変動することはありません。

したがって、勤め先の倒産や交通事故などのような不測の事態が起こらなければ、返済開始から数年間、毎月無理なく住宅ローンを返すことができていれば、その後の返済も問題なくできるでしょう。仮に変動金利で借り入れていた場合、最初の5年間は無理なく返済できたのが、6年目に返済額を見直した時に今までよりも毎月の返済額が上がって、家計を圧迫する危険があります。

最悪の場合、返済できずにせっかく手に入れたマイホームを手放さなければならないかもしれません。

住い

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そのような事態にならないためにも、住宅ローンを組む時は、少々利率が高くても固定金利を選んだ方が返済計画を立てやすいので安全です。

金利は、景気の動向や物価変動の影響を受けて上がったり下がったりします。それは、自分の努力で何とかできる問題ではありません。だから、住宅ローンを組む場合は、変動金利で借りるのはできるだけ避けた方が無難です。

また、返済が苦痛にならないようにするためには、返済額を収入の25%未満にすることも大切です。

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