30歳を過ぎたあたりから、同僚や同級生がマイホームを購入し始めます。
自分の知り合いのうち一人がマイホームを取得すると、他の友人や知人も一戸建てやマンションを購入しだすといったことは、よくあることです。だから、そろそろ自分もマイホームを買わなければならないように感じてきます。でも、同年代の友人や知人がマイホームを取得したからと言って、それが自分のマイホーム購入時機だというわけではありません。
家族構成の違いを忘れてはいけない
日本人は、とにかく横並び意識が強いです。
同僚や同級生が車を買えば、自分も車を買わなければならないと思ってしまいます。でも、他人が車を買ったからと言って自分も必要だということにはなりません。
そもそも、同年代だからと言っても、家族構成が同じということはないのですから、車やマイホームを友人が持っているという理由で買わなければならないということはありません。友人は、幼い子供が多く病気がちで車がないと病院に通うのに苦労するといった理由があるかもしれません。両親の介護に必要ということもあるでしょう。
マイホームだって同じです。
同僚がマイホームを買った理由は、子だくさんでマンションでは狭いといった理由があるかもしれませんし、両親と同居するために2世帯住宅を建てたのかもしれません。自分の家庭も同僚と同じような境遇であれば、マイホームの購入を検討しなければならないかもしれません。しかし、ただ同僚がマイホームを買ったという理由だけで、自分も一戸建てやマンションを購入するのは、その支出が高額であるだけに慎まなければなりません。
自分の家庭の事情をじっくりと考え直す
今、あなたがマイホームの購入を検討しているのなら、もう一度じっくりと考え直した方が良いです。
多くの場合、マイホームは長期の住宅ローンを組まなければ購入できません。多額の借金をしてまで、本当にマイホームが必要なのでしょうか?多くの人にとってマイホームは必要ではありません。むしろ、マイホームを持つことは多くの場合、見栄でしかないのです。
同級生の多くがマイホームを持っているのに自分が持っていないのは、なんとなく恥ずかしいと感じ、多額の住宅ローンを背負うのは馬鹿げています。
マンションやアパートではなく、一戸建てに住みたいのであれば、まずは借家を探すことから始めた方が良いでしょう。
借家であれば、借金をする必要はないですし、住んでみて不便であれば引っ越すこともできます。しかし、マイホームを取得してしまうと、不便だという理由ですぐに引っ越すことは困難です。マイホームを売却しようと思っても、すぐに買い手が付くとは限りません。
一度、マイホームを購入してしまったら、なかなか後戻りできないのですから、友人や知人と比較して自分も買わなければならないと思わないことです。
もしも、今住んでいるマンションやアパートが不便だというのであれば、一戸建てや分譲マンションの購入を検討するだけでなく、賃貸マンションも視野に入れておくべきです。そして、比較すべきは自分の同僚や同級生ではなく、家を購入するか借りるかといった物件の比較であることを理解しましょう。
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