生命保険の契約は必要最小限に止める。迷った特約は切るべし。

生命保険の契約をする時にたくさんの特約を付ける方がいますが、あまりおすすめできません。

保険の目的は、万が一の事態に備えることです。特約を一つ付けるということは、万が一の事態が死亡の他にもう一つ増えるということです。そう考えれば、何個も特約を付けることは、万が一の事態が何度も起こり得ると自分自身が思い込んでいることがわかるでしょう。

万が一の事態は何種類もない

人生において、死亡の他に万が一の事態なんて、そうそうありません。

交通事故や大きな病気も、万が一の事態と言えるかもしれませんが、今の生活に支障をきたすような病気や怪我が発生する確率が、いったいどの程度あるでしょうか?

発生確率が低いけども、不測の事態が発生した時には大きな経済的損失を被るということに備えるのが保険です。このような保険の目的からすると、発生確率が低く、その事態が発生しても経済的負担がたいしたことない場合には保険に入る必要はありません。

例えば、指を骨折するということは発生確率がそんなに高いとは言えません。しかも、治療や通院にかかる費用も、それほど高くはありません。このような怪我に対してまで通院特約を付けるのは意味のあることでしょうか?毎月、少しずつ貯金をしていれば治療代くらいは用立てることができるはずです。

特約を付ければ付けるほどもらえる保険金の計算が難しくなる

また、特約を付け過ぎると、いざ、保険金を受け取るときにどれだけのお金をもらえるのか計算するのが難しくなります。

死亡保障が1,000万円であれば、保険の加入者が亡くなった時に保険会社に請求できる金額が1,000万円だということは誰でもすぐに計算できます。でも、様々な特約を付けている場合には、加入者ががんにかかって、手術、抗がん剤治療、長期入院、通院と医療費がかかった時、すぐにどれだけの保険金を受け取れるのか計算するのが難しいでしょう。

分厚い約款を見て、ひとつずつ自分に当てはまる項目を拾っていき、もらえる保険金がいくらになるのか。

一度契約してしまったら約款を見る機会がほとんどないのですから、簡単にもらえる保険金を計算できるわけがありません。これは、誰だって同じです。保険会社の人に相談しても、特約に気づかないことだってあります。以前に保険会社の保険金不払いが問題になったことがありますが、これは、保険の特約が複雑すぎて保険会社の人でも理解できなかったことが理由の一つとされています。

 

保険は万が一に備えるものなのですから、自分や家族にとって万が一の事態がどういうことかを事前に考えてから生命保険に加入しましょう。たとえ保険の勧誘員からいろいろと特約を提示されても、簡単に契約してはいけません。

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特約を付けるときは、じっくりと考えるべきです。

そして、特約を付けるべきかどうか迷って結論を出せない時には、その特約を切っても問題ありません。後から必要だと感じた時にまた別の契約をすれば良いのですから。また、保険の特約について悩むことは、保険の契約を検討している時だけです。契約後は、特約のことなんて忘れてしまっているのですから、特約を付けなかったことについて後悔することはありません。

 

無駄な特約を付けて、余計な保険料を払わないようにするためには、できるだけシンプルな生命保険を選ぶべきです。生命保険の場合、必要最小限の契約は死亡保障なのですから、それ以外の特約を無視しても基本的に困ることはないはずです。

そして、無駄な特約を付けないためにも、複数の保険会社の生命保険を比較してから契約しましょう。

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