夏はエアコンの使用時間を短くして、代わりに扇風機を使って節電している家庭も多いと思います。
扇風機の消費電力はエアコンと比較して極めて少ないので、抜群の節電効果がありますからね。さらに風力を「強」ではなく「弱」にして運転すれば、節電効果が高まります。ではリズム風だと、どの程度の節電効果があるのでしょうか?
扇風機の消費電力は40W程度
まず、リズム風の節電効果がどの程度かを把握する前に扇風機の消費電力を知っておかなければなりません。
扇風機の消費電力は、メーカーや機種によって異なりますが、誰もが知っている有名メーカーのモデルで5,000円~8,000円の価格帯のものだと「強」で運転して40W前後です。そして、電気料金は、1時間に1,000W使った場合で約30円です。電気料金も、電力会社や電力プランによって異なりますが、とりあえずここでは1時間当たり30円で計算します。
扇風機を「強」で1時間使用した場合の電気代は以下の通りです。
- 1時間×30円×40W/1,000W=1.2円
そう、扇風機を1時間ぶん回しても、わずか1.2円しか電気代がかからないのです。こうやって計算すると、扇風機がいかに節約向きの家電かということがわかりますね。
リズム風での節電効果は微々たるもの
では、次にリズム風の電気代がどの程度かを見てみましょう。
と思ったのですが、どのメーカーの説明書を見ても、消費電力は「強」で運転した場合の数値しか載っていませんでした。したがって、風力の弱いリズム風は、「強」よりも節電できるだろうという予想しかできません。
仮に消費電力が「強」の半分になったとしても、1時間当たり0.6円の節約にしかなりません。1日に10時間使用して6円の節約、1ヶ月間で180円の節約、3ヶ月で540円の節約ですね。普段、「弱」でしか扇風機を運転しない場合なら、節電できているのかどうかも分からないレベルでしょう。
と言うことで、扇風機は節電目的でリズム風にしても、大した効果は得られません。
夏の節電は、エアコンの使用時間を減らすのが最も効果的です。そのために扇風機をうまく活用しましょう。ペットボトルを凍らせて扇風機の前に置くと、ちょっと涼しくなりますよ。
また、夏はカーテンを閉めて日差しを遮ることでも、室温が上がりにくくなります。こういった工夫をするだけでも、エアコンの使用時間を減らせるので、電気代の節約になります。
キッチンで扇風機を使いたい方は、携帯扇風機もおすすめです。携帯扇風機は、1時間の使用で0.1円ほどしか電気代がかからないので、節電のために普段使いするのもありですね。
最近は、扇風機も低価格で購入できるようになりましたから、夏の節約アイテムとして重宝しています。
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