平均よりも所得が多い家庭ほど節約が苦手

収入が多い家庭ほど生活にゆとりがあると思うでしょうが、必ずしもそうとは言えません。

富裕層と呼ばれるほどに裕福な家庭であれば、生活費が不足するようなことは起こらないでしょう。しかし、同世代の平均所得よりも1.5倍から2倍程度収入が多い家庭では、意外と生活費に困っていることがあります。

一度上げた生活水準は下げにくい

なぜ平均所得よりも多くの収入がある家庭の方が生活費に困るようになるのでしょうか?

それは収入に余裕があると、ついつい趣味に多くのお金を使ったり、それほど必要としていない物を購入しても支出の痛みを感じにくいからです。

夏は海にダイビング、冬はスキーやスノーボードに家族そろって行くという生活を何年も続けていれば、それが当たり前となります。収入が多い時は、楽しい家族旅行ができたと満足するでしょう。

スノーボード

高収入をこのまま維持できるのであれば、このような生活をしていても家計に大きな影響を与えません。しかし、収入が減ってしまった時には、余暇に使うお金を減らさなければなりませんが、一度味わった喜びや楽しさはなかなか捨てることができません。だから、収入が減っても、今まで通りのお金の使い方を続け、いつのまにか家計が苦しくなってしまうのです。

よく言われることですが、人は一度上げた生活水準をなかなか下げることができません。

マイカーを持つ便利さを知ったらマイカーを手放せなくなります。マイホームも同じですね。車を売って自転車を利用する、マイホームを売却して賃貸マンションに引っ越す、そういった選択をすぐにすれば生活が苦しくなることはないのですが、そのうち、また収入が増えるという甘い期待を持ち続けているうちにいつの間にか生活が苦しくなっているのです。

貯蓄に喜びを感じるようになれば大丈夫

収入が多い人の場合でも、日頃から貯蓄を心がけている家庭では、収入が減っても生活が苦しくなることはありません。

今よりも収入が減ったとしても、十分に貯蓄があれば生活費に困ることはありませんし、何より普段から無駄遣いをしない癖がついているので、収入以上の支出をしようとは思わないのです。それどころか、少ない収入でも何とかして貯蓄を増やそうと努力するので、所得の減少によって生活が破たんすることはありません。

普段から貯蓄を心がけている人は、預金通帳の残高が増えていくことに喜びを感じます。その喜びを知れば無駄遣いをしようとは思わないのです。

だから、貯蓄が好きな人は節約が得意です。反対にお金がかかる趣味を多く持っている人は、どうしても支出を減らすことをためらってしまうので節約が苦手です。

お金のかかる趣味は年をとると体力的に続けにくくなることが多いです。そのような趣味を若い頃からいくつも持つよりも、年をとってもできる趣味を見つけた方が、いつまでも楽しい人生を過ごせます。

何より趣味が原因で生活を破たんさせることがないので、生活水準を維持できるのが良いですね。

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