専業主婦も簿記検定を取得すれば経済がわかって節約に役立てられる

長い期間、専業主婦をしていると経済に疎くなってきます。普段の炊事や洗濯などの家事で経済の知識が必要になる場面は少ないので、そんなに経済のことを知らなくても、基本的に問題はありません。

でも経済のことを知っていれば、買い物の時にちょっとした節約ができるものです。同じ値段で売られている物でも、原価が高い商品を買う方がお得です。

支出額は同じですが、価値は違いますから原価が高い商品を買う方が合理的な判断をしたことになります。もしも、自分で作ろうと思えば原価が安い商品より高い商品の方が、支出が多くなるわけですから。

こういったことを普段から簡単に計算できるようになるのに簿記の知識は大変有効です。

簿記は帳簿に記入するだけの技術ではない

簿記は、単に数字を帳簿に記入するだけの技術ではありません。簿記を知っていれば、会社の利益がどのような過程で生み出されているのか理解できますから、経済ニュースを見ていても、業績の悪い企業はどこに問題があるのかがわかります。

商品の原価が高いから利益が少ないのか、人件費が多いから利益が少ないのか、テナント料が高いから利益が出ないのか、同じ利益であっても、その内容が違えば扱っている商品の価値も異なってきます。

テナント料が高いから利益が出ていない会社の場合だと、扱っている商品の原価が低いことがわかります。原価が低い商品を売ってテナント料を回収しようとすると、原価に大幅に利益を上乗せして商品を売っていることが想像できます。だから、こういった会社が販売している商品は、販売価格に見合う価値がないと考えれます。

一方、原価が高い商品を扱っていて利益が少ない会社の場合だと、原価にそれほど利益を上乗せせずに販売していることが予測できます。したがって、こういう会社が販売している商品は、価格以上の値打ちがあるとわかります。

まとめると、テナント料が高い会社の商品は安い原材料で作った物を高く売っているのであり、原価が高い会社の商品は高い原材料で作った物を安く売っていることになるのです。

簿記を理解できれば利益の計算過程がわかる

こういったことを把握する能力を身につけられるのが、簿記を勉強する利点の一つと言えます。

企業が定期的に公表している財務諸表には、売上や利益の情報が掲載されています。簿記の知識がないと、なかなか財務諸表を読み解くことができませんが、簿記の知識を持っていれば比較的楽に企業の業績を理解できます。

ファイル

利益の計算過程がわかってしまえば、良質な原材料を使った商品を売っているのか、安い原材料を使った商品を売っているのか、そういったことがわかりますから、割の合わない買い物をしなくなります。

例えば、ペットボトルのお茶が100円でスーパーで売られていたとしましょう。もしも、自分で茶葉から同じ量のお茶を沸かしたとしたら、支出は20円や30円で済みます。だから、ペットボトルのお茶を買うのは、自分でお茶を沸かすのと比較して明らかに損だと理解できます。

では、ウインナーやハムのような自宅では作れない加工食品の場合はどうでしょうか?

同じようなウインナーやハムでも、メーカーによって値段が違いますよね。値段が高い加工食品はきっと高い原材料を使っているはずだと思ってしまいます。でも、加工食品メーカー数社の財務諸表を比較すれば、もしかしたら、どのメーカーも原価は同じかもしれません。そうだとすれば、品質が同じなのに高くで販売しているメーカーと安くで販売しているメーカーがあるということが分かるので、ウインナーやハムは値段の安いメーカーの商品を買うべきだと判断できます。

こういった判断ができれば、なんとなく値段の高い方が品質が良いのではないかという憶測で、割高な商品を買わなくて済みますよね。

 

専業主婦の方でも、経済のことが分かれば家計の節約がしやすくなります。

簿記3級なら独学でも勉強できますから、挑戦してはいかがでしょうか?アルバイト派遣社員で働こうと思ったときに簿記の資格を持っていると有利になりますし、再就職しようと思った時にも簿記の知識は役に立ちすから、簿記検定を持っていても損はないですね。

なお、簿記や会計がよくわからない方は、以下のウェブサイトをご覧になってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました