スマホの料金プランを比較してスマホ代が安い通信会社に乗り換える

携帯電話代やインターネット代を節約する最も有効な方法は解約です。しかし、現代の日本では、携帯電話やインターネットは生活必需品に近い状況となっているので、これらを一切利用せずに生活するのは困難です。だから、解約すると言っても、最低でも1回線は残しておく必要があります。

どうしても、家族全員が1台ずつスマホを持たなければならないのなら、現在の料金プランよりも安くなる料金プランが提供されている通信会社への乗り換えを検討しましょう。乗り換えの手続きは面倒ですが、家族全員のスマホ代の節約額を合計すると月額1万円以上安くなることもありますから、重い腰を上げて、乗り換えるとどれだけ安くなるか調べることをおすすめします。

大手キャリアと契約している場合は乗り換えで安くなる可能性大

携帯電話をドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアと契約している方は、これら以外の通信会社に変更するだけでスマホ代を安くすることができます。

大手キャリアは、全国に多くの店舗を有しており、対面でのサポートを受けられるなど、きめ細かいサービスがある点で安心できます。でも、多くの店舗を持っていることで維持費がかかってしまうので、どうしてもその分がスマホ代に上乗せされてしまいます。

一方、大手キャリア以外の通信会社は、契約やサポートなどをインターネットや電話で行っていることが多く、実店舗は持っていないか、持っていても数が少ない傾向にあります。そのため、大手キャリアで発生している店舗の維持費の負担が少なくなっています。

また、大手キャリアは自社で通信網を築いているのに対して、その他の通信会社の多くは大手キャリアから通信網を借りているので設備の維持費もかかりません。

このように大手キャリアは、店舗や設備の維持費がかかる分だけ、どうしても携帯料金が割高になる傾向があります。だから、大手キャリア以外の通信会社に乗り換えるだけで、ほとんどの場合、通信費の節約が可能となります。

通信会社変更時の注意点

大手キャリアだけでなく、通信会社を変更する場合は、以下の点に注意しなければなりません。

  1. 電話番号は引き継げるか
  2. メールアドレスは引き継げるか
  3. スマホをそのまま使えるか
  4. 本人確認書類の用意

電話番号は引き継げるか

ナンバーポータビリティ(MNP)といって、現在使っている携帯電話の電話番号を通信会社の変更後も使い続けることができます

電話番号を引き継ぐためには、変更前の通信会社に電話かインターネットで連絡してMNP予約番号を取得し、予約期間内に変更先の通信会社に申し込みをします。手続きの仕方は、変更前の通信会社と変更先の通信会社のウェブサイトなどで事前に確認しておきましょう。

電話番号の引継手続は、変更先の通信会社と契約した後にできる場合もありますが、契約時に手続きをするのが一般的です。

なお、電話番号の引き継ぎには、手数料が発生するので、いくら負担しなければならないのかも事前に確認しておきましょう。

メールアドレスは引き継げるか

現在使用している通信会社のメールアドレスは、ほぼ使えなくなると思ってください。変更後は、変更先のメールアドレスを使えるようになりますが、オプション料の支払いが必要になる場合があります。

メールアドレスを無料で使いたい場合は、変更先の通信会社でメールアドレスが無料で使えるかを公式サイトなどで確認してください。

今後も、通信会社を変更する可能性があることを考えると、グーグルのGmailやマイクロソフトのOutlookといった無料のメールサービスを利用した方が無難です。

現在使っているメールアドレスも、通信会社によっては使い続けられる場合があります。私は、eoモバイルからマイネオに変更しましたが、eoモバイルで取得したメールアドレスを月額330円負担して使い続けています。また、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアも、月額料金を負担して現在のメールアドレスを使い続けられるようになります。

どうしても、メールアドレスを変更したくない方は、現在契約している通信会社の公式サイトで、メールアドレスを使い続けられるかどうかを確認してみましょう。

スマホをそのまま使えるか

通信会社を変更しても、現在のスマホを使い続けることができるかも確認する必要があります。

通信会社のウェブサイトでは、動作確認済みの端末が掲載されています。お使いのスマホの機種名が掲載されていれば、端末を変更する必要はありません。

動作確認済み端末の一覧にお使いのスマホが掲載されていない場合でも利用できる可能性がありますから、一度、通信会社に問い合わせてください。もしも、現在のスマホが使えない場合には、新しい端末を購入する必要があります。

本人確認書類の用意

スマホに限らず、携帯電話のように通話ができるサービスを提供している携帯音声通信事業者は、契約者の本人確認を行わなければなりません。これは、振り込め詐欺などの不正利用を防止するために必要なことです。

スマホを契約する際には、店舗での申し込みでもウェブ上での申し込みでも、本人確認ができる書類を用意しておきましょう。本人確認書類として使えるものは、以下の通りです。

  • 運転免許証
  • 運転経歴証明書
  • マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 在留カード

 

上記以外に被保険者証(健康保険証、国家公務員・地方公務員共済組合員証、私立学校教職員共済加入者証)、パスポート、住民基本台帳カード、身体障害者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳で本人確認を行う際は、以下の補助書類も用意しなければならない場合が多いです。

  • 住民票
  • 公共料金領収書(電気・ガス・水道)
  • 届出避難場所証明書
  • 行政機関発行の領収証

被保険者証公共料金領収書の2つを用意するのが最も楽な方法です。公共料金を他の家族名義で支払っている場合は、他の補助書類を用意しなけれなりません。確実なのは、住民票です。

スマホ代を節約できる通信会社を比較

ここでは、スマホ代を節約できる通信会社を紹介します。ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアからの変更であれば、ほとんどの場合で通信費が安くなりますが、通信会社によってサービス内容や月額料金に差があるので、複数の通信会社を比較してから、自身のライフスタイルに合った通信会社と契約しましょう。

マイネオ

とにかくスマホ代を安くしたいという方にとって、最強と言えるのが株式会社オプテージのマイネオです。オプテージなんて聞いたことがないと思う方がいらっしゃるでしょうが、母体は関西電力なので安心です。ちなみに私もマイネオを使っています。

マイネオは、対面での申し込みもできますが、店舗数が少ないので、ほぼインターネットからの申し込みになります。

インターネット

料金プランは、3GBから30GBまで段階的に用意されています。

3GB 7GB 15GB 30GB
月額料金 1,298円 1,518円 1,958円 2,178円
パケット放題込み 1,683円 1,903円 1,958円 2,178円

マイネオは、インターネットをほとんど利用しない方なら、3GBのプランに契約しておけば、わずか1,298円/月でスマホを持てます。3GBで足りない場合は7GB、7GBで足りなければ15GBと、小刻みにデータ転送量を変更することができるのもマイネオの魅力です。

上記は、高速通信のデータ転送量です。高速通信を使い切った場合には、200Kbpsに速度が落ちます。200Kbpsでは遅いと感じる場合には、月額385円を負担してパケット放題Plusを付ければ3.0Mbpsまで速度を上げることができます。3.0Mbpsでも、ウェブサイトの閲覧は問題ありません。動画も見ることができます。なお、15GB以上のプランだと無料でパケット放題Plusを利用できます。7GB以下のプランでも、パケット放題1Mbpsを無料で使えますよ。

また、マイそくというプランもあり、こちらはデータ転送量という概念がなく、常に一定速度でインターネットにつなぐことができます。

スタンダード プレミアム
月額料金 990円 2,200円
速度 1.5Mbps 5.0Mbps

マイそくは月曜日から金曜日の12時から13時の間は、32Kbpsの通信速度に制限されます。普段、この時間帯にインターネットを使わない場合や高速通信が必要ない場合は、マイそくのスタンダードがおすすめです。プレミアムは、やや割高なので、30GBのプランを選ぶほうがお得です。

 

余ったデータ転送量は、翌月末まで繰越可能です。

さらに月額110円を負担してパスケットを利用すれば、有効期限なくデータ転送量を繰越可能です。最大で10PB(約1000万GB)まで繰り越せるので、ほぼ無限です。

低速でインターネットに接続したい場合には、マイネオスイッチをオンにすれば、200Kbps(パケット放題利用は1.0Mbpsまたは3.0Mbps)に切り替えられ、高速通信のデータ転送量を消費せずにインターネットを楽しめます。

基本データ容量を使い切った場合でも、100MBを55円で購入できるパケットチャージがありますが割高です。どうしても、高速通信したい場合は、マイネオユーザーの助け合いで成り立っているフリータンクを利用すれば、1ヶ月に1,000MBまで引き出せます。ただし、データを引き出してばかりだとフリータンクが枯渇するので、データが余った月には、フリータンクに入れるようにしましょう。

1ヶ月のうち10日間、12時から13時にインターネット接続しなければ、翌月1ヶ月間、23時から翌7時までデータ転送量を消費せずに高速でインターネットに接続できる深夜フリーもあります。夜型の生活をされている方には、深夜フリーは魅力的ですね。

回線は、ドコモ、au、ソフトバンクのいずれかを選択できます。好きな回線を選べば良いですが、auだと、3日間で6GB以上のデータ通信があると通信制限がかかるので、頻繁にネットに接続する方は、ドコモかソフトバンクを選ぶのが無難です。

通話

国内通話は、22円/30秒です。専用アプリ「mineoでんわ」から発信すると、11円/30秒になります。

海外通話は、国別の従量課金です。ソフトバンクの場合は、海外から日本への電話は利用できません。

月額1,210円を負担して、通話かけ放題オプションを利用すると、時間無制限でかけ放題になります。

また、月額550円でも、1回の通話が10分以内だとかけ放題になります。10分を越えた場合は、11円/30秒の通話料がかかります。短時間の電話を何回も利用する方は、月額550円の10分かけ放題のオプションがおすすめです。

SMS

SMSは、国内に送信する場合は1通につき3.3円~33円です。

日本から海外に送信する場合は以下の通りです。

  • au、ソフトバンク=100~1,000円/通
  • ドコモ=50~500円/通

海外でSMSを受信する場合は以下の通りです。

  • au、ドコモ=無料
  • ソフトバンク=利用不可

海外からSMSを送信する場合は以下の通りです。

  • au=100円/通
  • ドコモ=100円~170円/通
  • ソフトバンク=利用不可

メールアドレス

無料で、「○○○○@mineo.jp」のメールアドレスを利用できます。

初期費用

契約事務手数料3,300円、SIMカード発行料440円がかかります。

新規契約時にスマホを購入する場合は、端末代金が必要です。

支払方法

新規契約は、クレジットカード払いのみです。

端末代金は、一括払い、24回払いを選べます。

まとめ

とにかくスマホ代をギリギリまで安くしたい方は、マイネオがおすすめです。

1GBでmineo電話10分かけ放題を付けた場合の月額料金は2,233円ですから、現在、大手キャリアと契約している方は5千円以上の通信費の削減も可能です。パケット放題を付けても2,618円と、3千円未満でスマホを持てます。1GBの基本プランだけなら、1,298円だけですから、まさに格安です。

ただ、端末変更などの手続きが基本的にインターネットだけなので、スマホが壊れた場合に手続きがしにくいデメリットがあります。私も、モバイルルーターが壊れた時に手続きに困りました

家族全員がスマホを持っている場合やインターネット回線を複数契約している場合には特に問題ありませんが、マイネオの1回線だけだとスマホが壊れた場合に苦労することがあります。

月額605円を負担して、mineo端末安心保証に入っておけば、電話1本で新しいスマホを自宅に持ってきてくれます。マイネオの1回線しか契約していない方は、mineo端末安心保証に入っておいた方が良いでしょう。なお、交換には1回目5,500円、2回目8,800円、3回目実費がかかります。

このような不安な点はありますが、他の格安スマホでも、自宅近くに店舗がなければ同じですから、マイネオ特有の問題ではありません。

スマホ代をできるだけ安くしたい方は、マイネオへの乗り換えを検討してください。

 

子供は料金が安いスマホにする

これからお子さんにスマホを持たせようと考えているお父さんやお母さんのスマホは、ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアと契約していることが多いと思います。

これら大手キャリアでも、家族割引が用意されているので、月額料金が安くなります。しかし、大手キャリア以外の通信会社と比較すると、月額料金は割高です。

お父さんやお母さんが契約している大手キャリアの家族割引を使って、お子さんにスマホを持たせるよりも、大手キャリア以外で契約した方がスマホ代の節約になります。これから、お子さんにスマホを持たせようと考えている方は、大手キャリア以外の通信会社との契約を検討しましょう。

クレジットカードを作っておく

格安スマホの料金の支払いは、ほとんどがクレジットカード払いになっています。

スマホ代の支払いを目的に作るのであれば、年会費が無料のクレジットカードで十分です。年会費が無料でも、ポイントの還元率が高いクレジットカードはありますから、スマホ代の支払いのついでにポイントも獲得しておくと、さらにお得です。楽天モバイルに申し込む方は、楽天カードにしておきましょう。

固定費を節約目次

  1. 固定費の削減は家計の大きな節約になる
  2. 電気料金のプランを見直して節約
  3. 電気代の節約には各電化製品の消費電力を把握すること
  4. 水道代の節約は日頃の取り組みが大事
  5. ガス代の節約はシャワーと給湯器から試す
  6. 携帯電話代やインターネット接続料などの通信費の節約の基本は解約
  7. スマホの料金プランを比較してスマホ代が安い通信会社に乗り換える
  8. 生命保険は死亡保障だけにして毎月の保険料を節約する
  9. 医療保険の特約を見直して節約する
  10. 自動車保険は対人・対物賠償責任保険を削って保険料を節約しない
  11. マイカーは固定費を増やすだけ。中古車買取ですぐに節約開始。
  12. カーシェアリングの料金比較。カーシェア利用は交通費の節約に優れている。
  13. リボルビング払いは節約の敵!クレジットカードは1回払いを選ぶべき。
  14. 住宅ローンの借り換えは長期的な支出を節約できるので検討すべき
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