ニュージーランド産バターが安くなるかもしれない

最近、バターが品薄になっています。バターの輸入に何かと制限があることから、買いたい人が多くても、それに見合う供給量をすぐに確保できないことがバターが品薄になる原因のようです。

おそらく、国内の酪農家を保護することが理由なのでしょうが、そのせいで国内の消費者がバターを買えないのはどうなのかと思ってしまいます。

でも、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉でニュージーランドが、乳製品の関税引き下げを日本に要求し始めたことから、もしかすると、国内のバターの供給量や小売価格が下がるかもしれません。

マーガリンは食べない

バターと似た商品にマーガリンがあります。

バターもマーガリンも同じようなものに思ってしまいますが、バターが動物性脂肪で作られているのに対してマーガリンは植物油脂で作られている点で異なっています。当然、健康に良いのは動物性脂肪で作られているバターです。

植物性の方が体に良さそうなイメージがありますが、そのようなことはありません。植物油脂は、非常に酸化しやすい油なので摂取し過ぎるのは健康によくありません。老化の原因は酸化と言われていますから、マーガリンのような植物油をたくさん摂取すると、老化を早めるだけで良いことはないのです。

また、マーガリンには、植物油を常温で固体化させるためにトランス脂肪酸を混ぜています。トランス脂肪酸は、健康に悪い影響があると言われており、海外では使用を制限している国が増えています。

植物油もトランス脂肪酸も、健康のことを考えると積極的に摂取する理由はありません。だから、マーガリンではなくバターを食べることをおすすめします。

ニュージーランドの牛は安全性が高い

外国製のバターは、安全性に不安があるという方もいらっしゃるでしょう。

でも、ニュージーランド産のバターは、安全性が高いと思います。

ニュージーランドは、世界有数の酪農大国で人間よりも牛の方が多い国です。牧場で育てられている牛は、牧草を食べているので、牛本来の食事をしていると言えます。また、過去に狂牛病(BSE)を出したことがないので、日本の牧場よりも安全管理は充実していると考えて良いでしょう。

バター

現在、ニュージーランド産のバターには200%以上の関税がかけられています。

この関税率がせめて100%まで下がるだけでも、ニュージーランド産バターの小売価格は、かなり安くなるはずです。しかも、安全性の高いバターなのですから、国内消費者の健康面からも積極的に輸入して欲しいですね。

TPP交渉で、ニュージーランド産の乳製品の関税が低くなったとしても、すぐに関税が引き下げられることはないでしょうから、ニュージーランド産のバターの小売価格が安くなるのは、何年も先になりそうです。

とは言え、現在、バターが品切れになっているのですから、関税が高くてもニュージーランド産バターをもっとたくさん輸入して欲しいですね。

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