油料理を作るとき、健康のことを考えて植物油を使っている方が多いことでしょう。
でも、節約のことを考えるのであれば、キャノーラ油やサラダ油を使うよりもスーパーや精肉店で無料でもらえるラードや牛脂を使うべきです。多くのスーパーでは、生肉を購入した場合に消しゴムほどの大きさのラードや牛脂の塊をもらえますから有効活用したいですね。
ラードや牛脂の方が栄養がある
脂質の摂取量が多いと、健康に良くないと言われますが、そのようなことはありません。人間は、αリノレン酸、リノール酸といった必須脂肪酸を補給しなければ生きていけません。
特にラードや牛脂といった動物性脂肪には、αリノレン酸もリノール酸も含まれているので、料理の時には積極的に使いたいですね。
動物性脂肪は、植物油よりも体に悪いというイメージがあります。でも、そのイメージを作っているのは、低コストで生産できる植物油を販売したいメーカーの宣伝文句でしかありません。
そのような宣伝文句に騙されず、スーパーで無料でもらえるラードや牛脂を使ってください。健康にも財布にも優しいのですから。
リノール酸の摂り過ぎに注意
植物油に多く含まれているリノール酸は、必須脂肪酸なので必ず食事から補給しなければなりません。
しかし、最近の日本人は植物油を多用していることからリノール酸を摂り過ぎる傾向にあります。リノール酸は大豆油、紅花油、コーン油に多く含まれていますが、摂りすぎると心臓病、脳梗塞、アレルギー性疾患、炎症の原因になると言われています。
リノール酸はラードや牛脂にも含まれていますが、植物油と比較すると少な目です。人間が必要とするリノール酸は1日に4~5グラム程度とされていますが、現代の日本人は、1日に10グラム以上摂取しています。植物油を多く摂る習慣がある日本人の場合、このような結果になるのは当然です。
また、植物油の方が動物性脂肪よりも健康だという思い込みにより、牛乳で作られたバターよりも植物油で作られたマーガリンの方が健康的と考えている人が多いですが、これも誤りと言えるでしょう。
マーガリンは、常温では固形化できないことからトランス脂肪酸を混ぜています。トランス脂肪酸は、アレルギー性鼻炎、アトピーなどのアレルギー疾患を引き起こす可能性があると言われているので控えるに越したことはありません。
結局、リノール酸やトランス脂肪酸は植物油が健康に良いという思い込みから、多く摂取しがちなのです。
脂質は人間が生きていくためには、しっかりと補給しなければならない栄養です。だから積極的に摂取すべきです。でも、植物油ばかりを使うのではなく、動物性脂肪もたくさん摂らなければなりません。
そのためにも、スーパーで無料でもらえるラードや牛脂をしっかりと活用したいですね。
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