テレビ番組やインターネットのニュースサイトを見ていると、生活費を切り詰めて毎月10万円、年間120万円の貯金をしたといった事例が紹介されることがあります。
このような情報は、節約の知恵が豊富に紹介されているので、とても役立ちます。でも、自分の収入とメディアで紹介されている人の収入が違うことに注意しないといけません。そもそも、自分の収入の方が少なければ、紹介されている節約方法を真似しても同じように貯金できません。
重要なことは、支出額をどこで抑えているかを確認することです。
節約しようのない支出は諦める
メディアで、節約上手な人の1ヶ月の支出の内訳が紹介されている場合には、そこを最も注意して見る必要があります。
そして、支出の中で、どの項目が最も高額かをチェックします。ほとんどの家庭では1ヶ月の支出で最も高額になるのは家賃でしょう。
メディアで紹介されている人の家賃が、きわめて少ない場合は、どんなに頑張っても、同じように貯蓄額を増やすことはできません。自宅の家賃が10万円なのに対して、メディアで紹介されている人の家賃が3万円だったら、それだけで7万円の差ですからね。
家賃以外の支出を比較しても、金額がほとんど変わらないのであれば、メディアで紹介された人の節約方法は、あまり役に立たないかもしれません。
したがって、家賃のように減らすのが難しい支出で差がついているのであれば、今よりも節約するのは困難ですから、諦めるしかないですね。
水道光熱費の節約をどうしているか
メディアで紹介される節約術の中で参考になるのは、水道光熱費の節約です。
水道光熱費の節約額は、1ヶ月だと微々たるものですが、1年単位で見ると5千円以上の節約も可能です。
以前にテレビで水道代の節約方法が紹介されていました。シャワーは、最初は冷たい水が出て、時間が経つとお湯に変わります。冷たい水で体を洗うのは、夏以外は厳しいですから、どうしてもシャワーの使い始めの水は捨てることになります。
でも、冷たい水だからと言って捨ててしまうのはもったいないです。テレビでは、2リットルのペットボトルの口に漏斗をさしてシャワーの水を入れていました。ペットボトルに入れた水は、飲用としても使えますし、日中にベランダに置いて温めてから夜に湯船に入れるとガス代の節約もできます。
私の場合は、冷たいシャワーの水で浴室の鏡やタイルを洗ったりしています。ちなみに浴室の鏡は、ダイヤモンドパッドを使うと水垢が落ちやすいですよ。
また、冷たいシャワーの水を浴槽に貯めておくのも良いでしょう。お風呂を沸かすときに水を節約できますし、洗濯時に使うこともできます。ただ、シャワーの水では、あまり水が貯まりませんから、ペットボトルに入れるのが最も使い勝手が良いですね。
買い物の仕方にヒントはあるか
また、メディアで紹介される節約方法を見る時、日常の買い物をどうしているかも確認しておきたいですね。
折り込みチラシの比較の仕方で参考になるところがあれば真似をするべきですし、スーパーなどの小売店の裏話が紹介されている場合には自分がよく利用するお店でも通用するかをチェックした方が良いです。
日々の節約は、1円や2円の小さな節約方法が多いですが、ちょっとの工夫で100円や200円の節約になることもあります。
家賃の安い部屋に引っ越しをして節約するのは難しいですが、水道光熱費の節約や買い物での節約は今すぐにでもできることです。
メディアで紹介されている節約上手な人が、どこで支出を抑えているかを確認すれば、今まで気づかなかった節約の仕方を思いつくことがあります。そういった節約術は、日々の暮らしの中に転がっていることが多いものです。
毎月、節約して多くの貯金をしている人がメディアで紹介された時は、その人の支出の内訳をじっくりとチェックしましょう。
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