食費を節約したいけども、安い輸入食品を買うのは安全性に不安があるので控えている方もいらっしゃるでしょう。
中国製の加工食品を食べて体調不良を起こしたといったことをニュースで見ると、食品は国産のモノじゃないと不安だとなりますよね。でも、輸入食品だからすべてが危険だということはありません。中には国産のモノよりも品質が良い食品もあるはずです。
国産の良いイメージが先行し過ぎている
日本国民は、国産品に対して良いイメージを持ち過ぎているように思います。
国産が一番。国産が安全。
こういったことをテレビ番組でよく耳にしているので、無意識のうちにそう思い込んでいる人が多いはずです。それが行き過ぎると、今度は、輸入食品は危険だと思い始めるのでしょう。
農作物に関しては、国によって規制されている農薬が異なっていますから、日本で禁止されている農薬が海外で使われていると不安になるのは仕方ないのかもしれません。でも、海外で規制されているのに日本では規制されていない物だってあるのですから、一概に国産が安全だとは言えないはずです。
そう考えると、国産の野菜でも無農薬で育てられた物しか口にできなくなります。もちろん、無農薬野菜が理想ではあるのですが、流通量が少ないですし、値段も高い傾向にありますから食費の節約のことを考えると手が出しにくいですね。
ところで、農作物に関しては無農薬や無肥料のものが最も安全だとわかりますが、それが国内で育てられた野菜ではなく、輸入された野菜だと不思議と不安になりませんか?
そういう方は、知らず知らずのうちにメディアに国産が安全だと刷り込まれていると気づいた方が良いですよ。
過度に輸入食品に不安を感じないように
食べ物は絶対に国産でなければ嫌だ、そのためなら少々出費が多くなっても構わないという方は、国産の食品を今後も買い続ければよいでしょう。でも、少しでも食費を節約したいと思っている方は、安い輸入食品も買った方が良いです。
国産だろうが輸入食品だろうが、安全性に大きな差があるとは思いません。中国製の食品に問題があったからと言って、他の国の食品まで危険だと思い込む方が、むしろ不自然です。
もしも、ある国の肉や野菜に問題があるのなら、その国では多くの人が何らかの病気になっているはずです。でも、そのようなことはニュースになっていないのですから、輸入食品だと聞いてすぐに国産よりも危険だと反応するのはおかしなことです。
日本でも、海外で規制されているトランス脂肪酸を使った食品が出回っているのにそれほど危険だという声を聞きません。トランス脂肪酸はマーガリンやショートニングに使われています。そして、パンメーカーが製造している多くのパンにマーガリンやショートニングが原材料として使用されています。
輸入食品を食べるのを控えるのなら、国産のパンも控えるべきですが、多くの人が毎日のように食べていますよね。
一部の国では、福島原発の事故を理由に日本製の食品の輸入を規制しています。日本人にすれば、毎日自分たちが食べているのだから安全だと言いたいところですが、海外の人の中には日本製の食品に不安を感じている人がいるのです。これは、日本人が輸入食品に不安を感じているのと同じことですよね。
むしろ、海外の人が日本製の食品に不安を感じる根拠はありますが、日本人が輸入食品に不安を感じる根拠は希薄です。
結局、輸入食品に対する不安は多くの場合、単なる思い込みでしかないのです。
少しでも食費を節約したいと思うのなら、安い輸入食品も買った方がいいですよ。特に牛肉はオーストラリア産が年々輸入価格が下がっていくので、食費の節約にお勧めです。
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