TPPで関税が撤廃されても野菜は安くならないが牛肉と豚肉は安くで買えるようになる

太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意で、日本が輸入している農産物2,328品目のうち、1,885品目で関税が撤廃されることになりました。

今すぐに関税が撤廃されるわけではないですが、10年程度かけて農産物1,885品目の関税がなくなるようです。これで、少しは家計が節約できそうだと思う方もいるでしょうが、あまり期待しない方が良さそうです。

それよりも牛肉や豚肉の方が安くなりそうですから、そちらに注目ですね。

野菜の関税はたったの3%

多くの輸入野菜にかけられている関税はたったの3%です。

100円の野菜であれば3円が関税ということですね。この程度の関税であれば国内の農家に与える影響が低いと判断して撤廃したのがよくわかります。また、この程度の関税であれば、消費者にするとほとんど意味のない金額です。

野菜

なので、普段、アメリカ産のブロッコリーを食べる機会が多いという方にとっては、関税撤廃といったところで、家計の節約にはならないと見て良いでしょう。消費税率が8%から10%に上がれば、関税撤廃の影響はほとんどなくなります。

おそらく、食品には軽減税率が適用されるのでしょうが。

輸入果物は安くなりそう

輸入果物に関しては、関税撤廃で安くなりそうです。

例えば、オレンジは6月から11月の輸入分に16%、12月から5月の輸入分に32%の関税がかかっています。オレンジの関税撤廃は発効から8年目以降になるそうです。今すぐ安くなるわけではないですが、将来的には2割程度は安くで買えるようになるかもしれませんね。

他にもリンゴが17%の関税がかけられていますが、11年目以降に撤廃されます。

輸入果物に関しては、安くで買えるようになりそうですが、そもそも食べる機会が野菜と比較すると少ないですから、節約の貢献度はそれほど高くないはずです。

牛肉や豚肉は安くなる

牛肉や豚肉については、関税率がかなり下がります。

牛肉の関税率は38.5%でしたが、協定発効後に27.5%まで下がります。さらに16年目まで段階的に関税が引き下げられ、最終的には9%になります。したがって、輸入牛肉は今よりも3割ほど安くで買える可能性があります。

豚肉はさらに安くなります。

安い豚肉限定ですが、現在、1kg当たり482円の関税がかかっているのですが、協定発効後に一気に125円まで下がります。そして、段階的に引き下げられていき、10年目には50円になります。したがって、輸入豚肉は相当安くで購入できるようになるはずです。

食費を節約しようと思うなら、今後は輸入牛肉や輸入豚肉を買う機会を増やすと良いでしょう。外国産は不安だという声が聞こえてきそうですが、国産だから安全とは限りません。

肉に関しては、いろいろと健康上の問題があるという噂が流れていますが、私は気にせず食べます。

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