電子マネーは便利だけど節約にはあまり有効ではない

最近、電子マネーが普及しています。コンビニだと、ほとんどのお店で利用できますし、電車に乗るときも多くの鉄道会社で電子マネーを導入していますから、使える場面が徐々に増えていますね。

電子マネーは、紙幣や硬貨と同じように買い物で使えます。レジでお釣りの受け渡しが必要ないので、スムーズに買い物を済ませることができて便利です。ポイントが貯まりますから、うまく使えば節約になります。

でも、そうは言っても、利用できるお店がまだまだ少ないので、電子マネーを使っても大した節約にはなりません。

便利と言っても大して便利ではない

電子マネーは確かに便利です。特に小銭の出し入れがないので、レジも駅の改札もスムーズに通れます。

でも、電子マネーの便利さは、今のところ、ただそれだけと言っても過言ではありません。そのくらいの手間を無くす程度であれば、事前にチャージしてまで電子マネーを使う必要はないでしょう。

しかも、使える場面が限られていますから、その恩恵を受ける機会もそれほど多くはありません。

電子マネーの便利さを実感する機会が少ないのに事前にチャージをしなければならないのは、節約に何らの貢献もしていないわけですから、無駄なアイテムを一つ増やすだけの行為でしかありません。それどころか、チャージせずに銀行に預金しておけば少ないながらも利息が付くのですから、むしろ損をしていると思うべきです。

現代の資本主義社会では、お金は時間の経過に伴って利子が発生します。前払いすれば利子分だけ代金が安くなるのが当たり前ですし、後払いすれば商品代金に利子が上乗せされることも当たり前です。だから、電車の回数券は、10回分の運賃を事前に支払うことで11回分や12回分乗車できるようになっているのです。おまけで付いてくる回数券は、利息と同じなのです。

コイン

商品券や図書カードは、事前にお金を支払っているのにおまけがないじゃないかと言う方もいるでしょうが、これらは購入者自身が使うというより、他人へのプレゼントとして利用されるものですから、利息に相当する割引が無くても仕方ないでしょう。

でも、電子マネーは違います。自分で使うお金なのですから、チャージした時には前払いと同じで、いくらかのおまけがあっても良いはずです。しかし、現在では、そのようなおまけがないので、電子マネーを積極的に利用する利点がそれほどないでしょう。

買い物するお店が限定される

また、電子マネーは買い物できるお店が限られているという欠点もあります。

日本国内のすべてのお店で電子マネーを利用できるのなら、現金を持つ必要はないでしょう。そして、事前にチャージした時に利子分のおまけが無くても構いません。現金も電子マネーも全く同じように利用できるからです。

しかし、現在のように一部のお店でしか電子マネーを利用できない状況では、電子マネーへのチャージは買い物する機会を制約することになるので、利子相当のおまけが付かないとメリットがありません。交通系の電子マネーなら、毎日の通勤で利用するので利用価値はあるかもしれません。でも、それでさえ定期券や回数券と比較した場合、節約になるかどうかわかりません。電車に乗車する頻度によっては、定期券や回数券が圧倒的に有利となる場合もあります。

 

電子マネーがまだまだ普及していない現状では、電子マネーへのチャージは買い物に制限をかけることを理解しておきましょう。

その上で、電子マネーを利用した方が多くのポイントが貯まったり割引を受けれたりして、家計を節約できると判断した時に現金を電子マネーにチャージするようにしましょう。

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