インターネットでブログなどを見ていると、たまにこれまで貯めてきたポイントを掲載していることがあります。レシートに印字されたポイント数だったり、ウェブサイトの管理画面上に表示されているポイント数だったり。
中には、万単位のポイントが貯まっている証拠画像が掲載されていることもあり、それを見ると、ついつい自分も積極的にポイントサービスを利用して得しようと思ってしまいます。でも、すぐにポイントカードを作るのはやめましょう。そして、もう一度じっくりと、ポイントカードが必要なのか、本当にポイントカードを持っていると得するのかを考えましょう。
1万ポイント貯めるのに100万円の支出
例えば、ポイント還元率が1%のポイントサービスに加入したとします。この場合、1万ポイント貯めようと思ったら100万円の買い物をしなければなりません。
1万ポイント貯まっている証拠画像を見せられると、それにつられて自分もポイントサービスを利用しようと考えてしまいますが、100万円も使って1万ポイント貯めていることがわかれば、それほどお得な話ではないと気づきますよね。
むしろ100万円も買い物をして、得したのが1万円なのですから非効率と考えるべきです。
そもそもポイントサービスを導入しているお店は、ポイントカードを読み取れるレジを導入したり、顧客データを管理したりと余計な投資や手間がかかっています。そして、その余計な投資を回収するために商品売価を高めに設定しているので、ポイントサービスを導入していないお店よりも全体的に商品価格が割高になっています。
例えば、100万円の買物をして1万ポイントをもらえるお店よりも、ポイントサービスを導入していないお店で買い物をすれば、100万円分の商品が95万円で買えたりするので、5万円の節約になります。
ポイントは目に見えるが値引きは見えない
1万ポイントの証拠画像を見せられて、つい羨ましく感じるのは、「10000」という数字が目に入ってくるからです。
一方、ポイントサービスを実施していないお店で、普段から安い価格で買い物をしていても、一定期間にどれだけの値引きを受けているのか、目に見える形で残っていないのでわかりません。
この違いが、ポイントサービスを実施しているお店で買い物をした方が、お得に感じる理由のひとつです。
わざわざ買い物のたびごとにどれだけ値引きされたかチェックするのは面倒なので、多くの人が値引きで得した金額を正確に把握していません。私もそのようなことはしていません。
でも、普段から折り込みチラシの比較をしていれば、ポイントサービスのあるお店とないお店の価格差を確認できますから、ポイントサービスのないお店で買い物をしている方が、明らかに節約になっていることはわかっています。
ネットでポイントがたくさん貯まっている画像を見たら、そのポイントを貯めるのにいくら使ったかをまず計算してみましょう。そうすれば、無闇にポイントカードを増やさずに済みますよ。
ただ、頻繁に利用するスーパーのポイントカードは作っておいた方が得しますし、クレジットカード払いに対応しているのならポイントが貯まりやすいクレジットカードで支払いをした方が節約になります。ポイントカードを作ろうかどうか迷っている場合は、集中的にそのお店で買い物をするかどうかを考えてから作りましょう。
コメント