先日、よく利用するデパートの友の会の積立が満期になりました。
デパートの友の会の積立は、どこも同じような仕組みで、毎月5,000円を12ヶ月積み立てると5,000円分上乗せされて会員カードに入金されます。会員カードは電子マネーやプリペイドカードのような感覚でデパートの買い物に使えます。
5,000円を12ヶ月積み立てると6万円なので、年利は以下の計算式から8.3%と思うでしょう。
- 5,000円÷60,000円=0.8333→8.3%
しかし、この計算は正しくなく、実は15%超の利息を受け取れるのです。
級数法で年利を計算
友の会の積立は、最初の1ヶ月目の5,000円は12ヶ月間運用したことになります。でも、12ヶ月目の5,000円の積立は1ヶ月間しか運用していません。ところが、上の計算式だと、1ヶ月目に6万円を積み立てて12ヶ月間運用し5,000円の利息を受け取ったことになっています。これは明らかにおかしいとわかるでしょう。
毎月、積み立てていく場合には上記の計算式ではなく級数法と呼ばれる計算式を使います。級数法は、最初の1ヶ月目は12ヶ月運用、2ヶ月目は11ヶ月運用、3ヶ月目は10ヶ月運用といった具合に各月の運用期間も考慮して金利を計算する方法です。級数法を使った場合の友の会の積立の利率は、以下の計算式から15.38%になります。
- {12ヶ月×(12ヶ月+1)}÷2=78
- 利息5,000円÷78=64.10
- 12ヶ月×64.10÷5,000円=0.153846→15.38%
実際に各月の利息受取額を計算してみましょう。
- 1月目=5,000円×15.38%×12ヶ月÷12ヶ月=769.0円
- 2月目=5,000円×15.38%×11ヶ月÷12ヶ月=704.9円
- 3月目=5,000円×15.38%×10ヶ月÷12ヶ月=640.8円
- 4月目=5,000円×15.38%×9ヶ月÷12ヶ月=576.8円
- 5月目=5,000円×15.38%×8ヶ月÷12ヶ月=512.7円
- 6月目=5,000円×15.38%×7ヶ月÷12ヶ月=448.6円
- 7月目=5,000円×15.38%×6ヶ月÷12ヶ月=384.5円
- 8月目=5,000円×15.38%×5ヶ月÷12ヶ月=320.4円
- 9月目=5,000円×15.38%×4ヶ月÷12ヶ月=256.3円
- 10月目=5,000円×15.38%×3ヶ月÷12ヶ月=192.3円
- 11月目=5,000円×15.38%×2ヶ月÷12ヶ月=128.2円
- 12月目=5,000円×15.38%×1ヶ月÷12ヶ月=64.1円
- 合計=4,998.6円→約5,000円
いまどき、15%超の利息を受け取れる定期預金なんてありませんから、デパートの友の会の積立がどてもお得な資産運用だとわかるはずです。
値引きされにくい商品を買う
ただデパートはスーパーと比較すると、どの商品も値段が高めです。
なので、家計の節約を考えると頻繁に利用できません。例え友の会の積立で5,000円をもらえたとしても、デパートでばかり買い物をしていては余分な出費となってしまいます。
デパートで買い物をする場合は、どのお店でも同じ値段で売られている商品を買うようにするのがおすすめです。値引き販売されにくい商品ですね。こういった商品であれば、デパートで買い物をしても良いでしょう。
また、1年間コツコツと積み立てたお金で、家族のコートやジャケットなどを買うのも良いですね。
日頃、デパートで買い物をする機会があまりない方は、無理に友の会の積立をする必要はありませんが、よく買い物をするデパートがある方は、そのデパートで友の会の積立をすることをおすすめします。
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