夏が近づくと、エアコンを使い始める用意をしなければなりません。ちゃんと動くのかどうか確かめて、異常なく作動すれば今シーズンも同じエアコンのお世話になります。冬も同じですね。
でも、エアコンはまだ使えるけど、電気代の節約のためにそろそろ買い替えた方がお得なんじゃないかと思うことがあります。古いエアコンと最新のエアコンを比較して、電力消費量が格段に少なくなっていると、エアコンを買い替えた方が節電になってお得だと考えてしまいます。しかし、エアコンを買い替える時はもう少しじっくりと計算した方が良いでしょう。
使用できるのにエアコンを買い替えても基本的に得しない
ちょっと計算すればわかりますが、基本的にエアコンは長期間使い続けた方が節約につながります。
例えば、10万円のエアコンを10年間使う場合と10万円のエアコンを5年ごとに買い替える場合を比較してみます。
当然、5年ごとにエアコンを買い替えた方が10年間の電気代は安くなります。5年もすれば、技術が進歩して今よりも消費電力が少なくなっていますからね。
しかし、エアコン購入代も含めて考えた場合は、5年ごとに買い替えるのが得と言えるでしょうか?
10年間エアコンを使い続ける場合、10年間でエアコン購入代は10万円です。一方、5年ごとに買い替える場合は、10年間のエアコン購入代は20万円です。したがって、5年ごとに買い替える方が10年間で余分に10万円の支出が発生します。
この10万円の余分な支出を取り返すためには、5年間で10万円の節電が必要です。1年換算だと2万円ですね。
エアコンの使用時期を夏季3ヶ月と冬季3ヶ月の合計6ヶ月間だとした場合、2万円を6ヶ月で割ると、エアコン使用シーズン1ヶ月当たり3,334円の電気代が節約できなければエアコン代を回収できません。新型のエアコンが旧型のエアコンよりも、電力消費量が半分だとすると、現在の1ヶ月のエアコンの電気代が6,668円以上であれば、エアコンの買い替えで家計を節約できます。
しかし、5年でこんなに節電できるエアコンが登場するのか疑問です。それに1ヶ月間に7,000円近くもエアコンを使う家庭はそうそうないはずですから、5年ごとにエアコンを買い替えるよりも10年間エアコンを使い続ける方が、多くの場合、家計の節約になるはずです。
エアコンは壊れるまで使い続ける
では、エアコンはいつ買い替えるのが節約になるのでしょうか?
これは簡単です。エアコンが壊れた時に買い替えるのが最も節約できます。運悪く3年で壊れるかもしれませんし、10年以上使えるかもしれませんから、一概に壊れたら買い替えが得だと言いきれませんが、5年以上は使えるのではないでしょうか。
また、最近では家電量販店でエアコンを購入すると、5年保証や10年保証がついていますから、その期間は壊れても無料で修理してもらえます。ただし、保証合計額はエアコンの購入代金までで、期間の経過に応じて80%、50%と保証額が減っていきます。
私がよく利用する家電量販店だと、購入代金の3%を追加で支払えば5年間保証され、保証額も減額されません。保証の上限はその家電の購入代金までです。ほとんどの家電量販店で同じような保証を付けられますから、エアコン購入時は必ず長期保証に加入しましょう。
わずか2年や3年しか使わずにスクラップなんてもったいないですからね。
とりあえず、エアコンの買い替えを検討している方は、現在使っているエアコンの説明書、過去1年間の電気料金の明細に目を通しましょう。
エアコンの説明書を見れば、消費電力が記載されていますから、新型のエアコンの消費電力と比較できます。また、過去1年間の電気料金の明細を見れば、夏季と冬季にどれだけ電気代が増加しているかわかります。夏季と冬季の電気代が他の季節よりも2万円も3万円も余計にかかっているのなら、エアコンの買い替えを検討すれば良いでしょう。
そんなことするのは面倒だという方は、エアコンが動くことを確認して、何事もなく動作すれば買い替え延期で問題ありません。ただし、異常な音がするとか、使っているとエアコンが熱くなるとか、そういった異常がある場合には事故の危険があるので買い替えるべきです。
19年使い続けたエアコンを買い替え
これまで19年間使い続けてきたエアコンが故障し、まったく動かなくなりました。なので、新たにエアコンを購入しました。
19年も経つと、エアコンの性能が格段に上がっているものですね。どのメーカーのエアコンを選んでも、今までのエアコンよりも高性能かつ低電力です。最終的に購入したエアコンは、日立の白くまくんです。凍結洗浄機能が付いていて手入れが楽なのがおすすめポイントです。
コメント